愛川町田代球場

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2000年4月29日、前から一度行きたいと思っていた愛川町田代球場へ出掛ける。愛川町と言ってもたぶん大部分の人には馴染みがない地名であろう。場所は神奈川県中央北部に位置し、鉄道も走っていないローカル色豊かな町である。しかしそんな場所ながらも、わりと定期的にイースタンリーグが開催されているのだ。

小田急線に乗り本厚木で10時過ぎに下車。セブンイレブンで昼食を買ってから、駅からほど近くにある厚木バスセンターまで歩く。その途中、湘南シーレックスの宣伝カーが本日の試合の宣伝をしているのを見かけた。10時31分発の神奈中バス「中津渓谷経由半原」行に乗車。車内にはシーレックス帽を被ったおっさんが2人乗っていた。たぶん試合を観に行くのだろう。

バスに揺られること44分でようやく田代坂下というバス停で下車する(運賃490円)。やはり愛川町は遠いなぁ。バス停からは徒歩4分ほどで田代運動公園に到着。

田代運動公園は野球場の他に、ソフトボール場(照明設備付き)、テニスコート、プール(冬季はアイススケート場)、ゲートボール場を併設。また、隣接する中津川の河原はキャンプ場となっているようで、この日もバーベキューをやってる人々が見受けられた。

田代運動公園案内図 ソフトボール場

この日のカードはイースタンリーグ公式戦・湘南−ヤクルト。入場料はネット裏1700円、内野(大人)1200円、同(小人)600円、外野(大人)700円、同(小人)300円。なお、「シーレックス友の会」の割引はあるかどうかを入場券売り場で聞いてみたが対象外とのこと。入場時にシーレックスの日程表をシールをくれた。


入場券売場


入場券

野球場は両翼92m、中堅120m、照明は6基。ブルペンはファウルグラウンドに各1人分。スコアボードは右中間に位置し、手書きでDH制非対応。面白いのは球団旗などを掲げるポールの位置が、スコアボードの上ではなくて左中間に独立して建てられていたこと。

ネット裏から 一塁側から
   
外野から ブルペン
   
右中間にあるスコアボード 左中間にある旗掲揚ポール

観客席はメインスタンドは背もたれ無しの独立型で、7段しかなく845人の収容。内野席と外野席はともに芝生席で、球場全体の収容人員は5800人。なお、芝生席の内外野の境界はロープを張って区分けされていた。


内野芝生席

場内に売店は無く、球場の前には小さな菓子屋があるだけ。その店ではカップラーメンなどの他に「シーレックススポーツウォーター」が売られていた。ただし6分ほど歩いた場所に「セブンイレブン」がある。また、トイレも観客席下にあるのだが、一旦出入口から外に出なければ行けない構造になっていた。


球場前の菓子屋

試合前にシーレックス恒例のサインボール投げ入れ、地元少年野球チーム「中津川バーズ」のバッテリーによる始球式が行われ、定刻13時にプレイボールがかかった。先発投手は、湘南・細見、ヤクルト・山崎。

2回裏、湘南は一死一、三塁から8番鶴岡の三塁ゴロの間に1点先制。そして3回裏には2番川端の左中間への二塁打で1点、4回裏には鶴岡のライトへのソロホームランで1点、5回裏には6番新井のレフト線二塁打で2点。さらに6回裏にはこの回から代った丹野から、1番福本の犠牲フライで1点と小刻みに得点を重ね、6−0と一方的な展開になった。

ここでスタンド内の様子を見てみよう。ライトスタンドにはおなじみの「平塚爆星会」を始めとしたシーレックス応援団が6人ほど来ていた。また、内野席には「シーレックスジングル進行表」と書かれた紙を持った係員がいて、場内放送のタイミングを指示していた。場内に流れていた音楽は横須賀スタジアムと同様のもののようだ。


ライトスタンドのシーレックス応援団

試合のほうは、8回裏に湘南が5番小池のバックスクリーン左への3ランホームランなどで一挙6点をあげ、12−0とさらに一方的に。9回表ヤクルトは、湘南4番手・ベタンコートから4番小野のタイムリーヒットでかろうじて1点を返すも焼け石に水。12−1の大差で15時49分にゲームセットとなった。

帰りは時間があったので、2つ手前のバス停「田代」まで歩いていって乗車。なお、バスの本数は休日だと1時間に2〜4本程度であった。

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