青森県営野球場

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1998年6月28日、青森駅前のボロいビジネスホテルで目を覚まし、窓から外を見ると空がどんよりとしていた。夜中に雨が降ったらしく、地面を見てみると濡れていた。

野球観戦の旅に出た時の一番の心配は雨である。しかし窓を開け手をかざしてみると、どうやら雨は上がっているようだ。

駅前の「ミスタードーナツ」で朝食を食べてから、10時20分の青森市営バス「免許センター」行に乗る。15分ほど乗り「総合運動公園前」で下車、青森県営野球場に到着した。運賃は230円(帰りもバスを使ったが、何故か260円だった。往きと経路が違ったのだろうか)。

ちなみに球場の近くには青森スポーツ資料館というようなものがあったが、特に見るべきものは無かった。

開設は1967年9月。両翼93m、中堅121m。これはフェンスの表記なのだが、いろいろな資料をあたると両翼92m、中堅120mだったり、両翼91.5mだったり中堅118.9mだったりまちまちである。照明塔は6基(1996年完成)、グラウンドは六角形をしており、ファールグラウンドがかなり広い。1988年には広島の公式戦も行われたことがある。

また1998年の高校野球青森県予選で東奥義塾が深浦を相手に122−0で記録的大勝をしたのもこの球場である。ちなみに藤本英雄(巨人)の日本プロ野球初の完全試合が達成されたのは青森市営球場のほう。

この日のカードは前日の八戸と同じく、イースタンリーグ・西武−巨人戦。さっそく中に入り、ネット裏の上から2段目の席に座る。前夜の雨で濡れた席を持参のペーパータオルで拭いていたら、後ろの席のおじさんがタオルを貸してくれた。

青森県では二軍戦を含めてもプロ野球の開催は少ないからか、この日は天候があまり良くなかったにもかかわらず、内野席はほぼ満席であった。

試合開始は正午。先発は西武・ルーキー佐藤、巨人・岡島の両左腕である。佐藤のピッチングを見るのは、これが初めてだ。

2回表、巨人は3本のタイムリーヒットにより3点を先制した。しかし西武は5回裏にペンバートンの三塁線を抜ける2点タイムリーヒットで追い上げる。

だが、巨人は6回に堀田のソロホームラン、7回には斉藤宣の犠牲フライで5−2と突き放した。

だが今日の西武は粘る。7回に玉野のヒットで1点を返したあと、代打渡辺孝が逆転3ランを放ち、西武が6−5で勝った。

なおこの球場は自衛隊の駐屯地が近いようで、試合中何度も演習と思われる爆音が聞こえた。

 

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