福井県営球場

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98年6月30日、東京から新幹線に乗り米原経由で福井へ行く。ちなみに余談だが、米原駅では松阪牛、神戸牛と並ぶ高級和牛・近江牛を使った駅弁「ステーキ弁当」(1250円)を買った。これはなかなか人気の高い駅弁のようである。包み紙には旧・長浜駅のイラストが描かれていた。

さて、福井には93年10月10日に「ジュニア日本選手権」中日−巨人を観に来て以来5年ぶりである。とりあえず駅前のホテルにチェックインしてから「運動公園」行きのバスに乗る。約20分で福井県営球場に着いた。

3300円の「ろ」指定席(この球場の指定席は「ABC」ではなく「いろは」で区分)を買い、中へ。割とすいていたので本来の席には座らずに、ネット裏の最上段に座る。売店でキリンラガービールを買う。600円もした。

この球場の開設は1967年8月9日。両翼100m、中堅122mと国際規格を満たしたサイズである。収容人員は22000人。

今日のカードはロッテ−西武14回戦(ロッテ主催)。面白いことに、このカードは前週の6月23〜24日にも西武主催ゲームとして富山で組まれていて、両チームとも2週連続の北陸遠征なのである。だが、富山では8000人・7500人と観客動員は振るわなかった。さて福井ではどうだろうか。

地元の少年野球チームの選手による始球式のあと、定刻の6時20分よりも少し遅れて試合は開始された。先発投手はロッテ・薮田、西武・森。

なお、この試合までロッテは現在12連敗中である。はたしてロッテが連敗を脱出できるかが、この試合の大きな見所であろう。

しかし1回表西武は1番松井の三塁打と2番大友の内野ゴロであっさり先取点を挙げる。そして4回表には無死1,2塁から大塚の3塁線のバントをピッチャー薮田がはじいて無死満塁としてしまう(記録はヒット)。

ここは続く田辺をショートゴロ併殺打にしとめるが、その間に3塁ランナーがホームイン。そして伊東に右中間二塁打を打たれ、3−0とロッテは劣勢に立つ。

しかしこの日のロッテは一味違った。5回裏に1死1,2塁から平井が左中間を抜ける二塁打を放ち、まず2者を返した。さらに続く小坂があわやホームランという大飛球をライトへ飛ばして三塁打として同点。さらに次の福浦もライト前に打ち返し一気に逆転に成功した。なおも2死後、佐藤がタイムリーヒットを放ち、この回一挙5点を奪った。

5回のグラウンド整備の時間にトイレに立ったのだが、大変混雑していて6回表の攻撃開始に間に合わなかった。トイレの数が少ないのかもしれない。

さて逆転したロッテだったが、リードを守ることは出来なかった。西武は8回表にマルティネス、田辺の長短打で2点を挙げ5−5の同点とする。試合はこのまま延長戦に突入。そして12回表に西武は無死1,3塁のチャンスを迎えた。バターはマルティネス。ロッテ内野陣は前進守備態勢をとる。するとマルティネスはショートゴロを放ち、3塁ランナーも返せずに併殺打となった。続く垣内も倒れて西武は結局無得点。これでとりあえずロッテの負けは無くなった。

しかしロッテもその裏ランナーを出すも得点に至らず、結局規定のため12回引き分けとなった。試合終了時刻は10時32分。ロッテは今日も勝てなかった。

だがこの日の観客は12000人。翌日の金沢も15000人となり、前週の西武主催の北陸シリーズの動員を上回り、観客動員では「ロッテ主催」の勝ち。応援団もロッテ側は数名いたが、西武側は皆無であった。

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