蒲郡球場

(ゲスト寄稿/愛知県・4番コーチンホームランさん)

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2000年5月28日、「ダラ球会・東海支部観戦会」を蒲郡にて挙行。筆者は朝10時にW部さんと待ち合わせて10時22分の東海道線で名古屋駅を出る。

前日の雨の名残か雲は多いが、むしろ日差しが無い分吹く風が心地よい。

11時に蒲郡に到着。時間調整のため、駅前を散策。すると「第10回ウェスタンリーグ蒲郡大会 中日×大阪近鉄」の看板を見つける。

結局集合時刻には他の参加者は集まらず、11時36分発の名鉄蒲郡線に乗り、球場最寄駅の形原へ。

形原は無人駅ながら近くに温泉街も有り、そこでは毎年「紫陽花祭り」が開催されている(今年も「ズームイン朝」で紹介された)。

球場までのバスが無いので20分かけて歩く。「バスが無いのは何故?」−この疑問は後ほど解決することに。球場入り直後から雲が晴れ日差しが強くなる。入場料は500円(前売りは300円)。

蒲郡球場は蒲郡市郊外の丘陵地帯にあり、正確には「形原公園グランド」と言うらしい。2ヶ所ほど看板を見つけたが、どちらも「公園グランド」と表記されていた。

球場サイズは両翼93m、中堅118mと広島市民球場よりは広いが、スタンドが狭いせいか、小さく感じた。スコアボードは昔懐かしい手書きの手動式。

照明塔は4基しかなく、プロのナイターは出来ないだろう。普段は草野球等で使用するらしい。内野スタンドは背もたれの無いプラスチックのベンチ型。外野席は芝生(幅5mくらいか?)。

始球式は市議会議長が努め、ヘリからのボール投下、両監督には花束贈呈と地方球場らしいセレモニーが続く。

先発投手は中日・呂建剛、近鉄・高塚信幸。呂建剛は7被安打4四球ながら6イニングを無失点。初回、センターでスタメンの小兵・益田がこの試合両チームを通じて唯一のホームランをレフトスタンドに打ち込んだ(意外。やはり93mは狭い?)。

3回終了時点で、一時スタンドを離れ球場内を見て歩く。左翼外野席の外に芝生の広場があって、子供達がキャッチボールに興じていた。また、寝転がって観戦する人もあり、のどなか雰囲気である。

そして手動式のスコアボードを動かす様子を裏から覗くと、5人掛かりで穴から試合を見ながら操作していた。これが結構面白い。

三塁側内野席のてっぺんより球場外を振り返れば彼方に海、遠くに浮かぶ竹島が見える。内野スタンド下、チーム専用バスがエンジンをかけたまま待機していた。ロッカールーム代わりか? また、ベンチ横のドアの前まで入り込めた。警備の甘さも地方ゆえ?

さて、近鉄3番手で盛田幸妃投手が登板。病魔を克服しての復活劇は一野球ファンとして拍手を贈りたい。試合終了後、駅まで歩いていると見知らぬおじさんより声を掛けられ話しながら歩く。

「兄ちゃんたちは何処から来たの?」

「名古屋と三重です」

「20分も歩くでバスが無いとえらいわ!」(「えらい=疲れる」の意、名古屋語)

「何でバスが無いのでしょうねぇ」

「入場料1000円のところ、市が半分負担しとるらしいからバスを走らす余裕は無いんじゃないか?」

妙に納得であった。このおじさん、大府に住んでいてナゴヤ球場も「ウィンズ」へ行くついでによく行くとか(近いんです、球場とウィンズ)。

結局、JRで大府まで同席、車内はさながら懇親会のようであった。我々は名古屋駅にで解散。2年続けてVを逃がした若竜。今年も好調に首位を走っている(6月8日現在)。秋には是非とも2人の監督(星野、仁村)の胴上げを見たいものである(中日ファンの戯言)。

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