雁の巣球場

MAP

99年4月21日、前日の宿泊地・長崎から7時9分発の特急「かもめ」に乗り、9時20分博多着。そして小倉行普通に乗り替え香椎へ。駅前の「セブンイレブン」で弁当を買って、香椎線に乗る。香椎線ではちょうど小学生の遠足にぶつかってしまい、1両編成の列車は満員であった。

そして香椎線の終点・西戸崎(さいとざき)へ到着。何故、雁ノ巣を通り越してここまで来たかというと、ダイエーの練習場を見に行きたかったからだ。

駅から徒歩15分くらいでダイエー選手寮に到着。室内練習場の前には「ギャラリースペース」という観客のためのスペースがあり、観客用のベンチが置かれていた。他にはサブグラウンドがあったが、本格的なグラウンドは見あたらなかった。

ここからは海(博多湾)の向こうに福岡ドームの屋根が金色に輝いて見える。ファームの選手達はいつかそこでプレーするのを夢見て練習をしているのだろうか。

西戸崎から雁ノ巣へ戻る。雁ノ巣駅は無人駅。ちなみに球場名は雁「の」巣だが、駅名は雁「ノ」巣である。雁の巣という地名は、渡り鳥がやって来ることろからつけられたようだ。駅には「アビスパ福岡」の練習場の案内図が出ていたが、雁の巣球場への案内図は無かった。

駅から徒歩10分で「雁の巣レクリエーションセンター」に到着。センター内には雁の巣球場の他に、硬式野球場、少年野球場(スコアボード、芝生席付)、軟式野球場11面、ソフトボール場5面、その他競技場、テニスコートなどがある。福岡市営の施設のようだ。

雁の巣球場は89年4月1日開設。両翼98m、中堅122m、スコアボードは手書き、照明設備は無し。

観客席はネット裏に498席。他には芝生席もあるが、未開放であった。なお芝生席も含めると収容人員は3470人らしい。入場は無料。

この球場に来るのは2度目。当初は今回の九州行きの日程の中には入れて無かったのだが、スケジュール的に都合がついたので来てみたのである。

両軍ベンチ横には屋根付きブルペンが有るが、三塁側の場外にもブルペンと仮設バッティング練習場があった。売店類は無く、清涼飲料水の自販機は球場横の児童公園裏にある。

球場入口には「一・二軍の月間移動スケジュール表」が貼ってあり、これがなかなか興味深かった。これには移動の飛行機便や列車名、宿舎が書いてある。

これを見ると、一軍と二軍では泊まるホテルが違うことや、福岡〜大阪間は飛行機だが、福岡〜神戸間は新幹線移動だとか、藤井寺〜ナゴヤ(二軍)はバス移動であることなどがわかった。

さて、この日の試合はウエスタンリーグ公式戦・ダイエー−近鉄。なお、近鉄のスコアボードのチーム名表記は「大阪」となっていた。

平日にもかかわらず熱心なダイエーファンがけっこう来ていた。

試合はダイエーが5点を先制したが、7回に近鉄が追いつく。

しかし、7回裏にそれまで3打席連続三振だったニエベスが2点タイムリーヒットを打ち、7−5でダイエーが勝つ。

試合時間は3時間22分もかかった。そのおかげで「ひかり」には間に合わず、「のぞみ」に乗り東京へ帰った。

目次へ

inserted by FC2 system