春野球場

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高知市野球場」からの続き

1999年10月18日、高知黒潮リーグツアー2日目。朝食は帯町アーケード内の「マクドナルド」に行く。店内にはスポーツ新聞が置いてあった(買わずに済むのでありがたい)。

なお帯町アーケードには「黒潮リーグ」の垂れ幕が下がってた。黒潮リーグは、地元ではわりと「大きなイベント」として扱われているようである。

そして「南はりまや橋」バス停から高知県交通バス・高岡行に乗る。10時00分発のはずだったが、7分ほど遅れてやって来た。

約20分で「春野運動公園」で下車。高知市中心部からは約9kmほどの距離である。運賃は530円。バス停は運動公園東門の前にある。門を入ると上り坂になっていて、右側にテニス場、左手には駐車場があった。

そしてバス停から徒歩10分ほどで球場入口に到着。しかし試合開始までまだ2時間近くあるので、公園内を散策するとこにした。ちなみに次のバスは約2時間後。それに乗ると球場に着くのは試合開始ぎりぎりになってしまうので、ここで時間が余ってしまうのはやむを得ないところだ。

県営春野総合運動公園は、陸上競技場、ソフトボール場2面、サブ競技場、球技場、テニス場、アーチェリー場、ビームライフル場、相撲場、体育館、運動広場4面、水泳場、屋内運動場、ちびっこ広場、子供の広場、展望台、池などがあるかなり大きな施設であった。ソフトボール場はちゃんと観客席やスコアボードもある立派なものだった。

また、ここは西武ライオンズのキャンプ地としても有名で、敷地内に「スポーツパレス春野」という宿泊・レストラン施設があり、今回の黒潮リーグでも西武の宿舎として使われていた。そして球場隣の運動広場では西武の選手たちが練習をしていた。

さて時間もそろそろいい頃合いになってきたので球場に向かう。球場正面には一応グッズ売場が出ていたが、客はほとんどいなくて、係員は手持ちぶたさそうであった。

そして球場入口脇には売店があり、うどん、いなりずし、おにぎり、おでんなどの他、高知名物「アイスクリン」も売っていた。また売店には西武のキャンプ地らしく、ライオンズのカレンダーが貼られてあった。試合前にうどん(350円)を食う。具は油揚げ、かまぼこ、昆布、ネギが入っていた。

両翼91m、中堅120m。スコアボードは手書きでDH制非対応。照明は無し。座席はネット裏は背もたれ付きで、その一部はかつて後楽園球場などにあったのと同じようなタイプの椅子で、懐かしく感じられた。外野は芝生席。

そしてネット裏には甲子園球場のような鉄傘があるので、席によっては柱が邪魔になるかもしれない。でも席の心配は不要。何故なら観客が非常に少ないからだ。この日は100人もいなかったのではないだろうか。今回の黒潮リーグ4球場の中では、最も観客が少なかった。設備は一番良いんだけどね。

本日のカードは近鉄−西武。キャンプ地ながら西武がビジターである。なお両軍監督は、西武が大石新監督、近鉄は梨田二軍監督が一軍に昇格したために福富コーチが監督代行を勤めていた。

試合は近鉄・藤崎、西武・谷中で12時半開始。1回表、西武の1番宮地がライトスタンドへ先頭打者ホームラン。そして4回まで毎回得点で計5点を挙げる。

一方近鉄は4回裏に衣川の二塁打でようやく1点を返す。しかし西武は6回表に3点、8回表にもこの回から登板した盛田の押し出し死球で9−1と大きく点差を広げた。

だが、その裏この回から登板の西武・大島(この後解雇)が2死後につかまる。中浜、山崎、誠らにタイムリーヒットを打たれ一挙に4点を奪われた。そして代わった芝崎の暴投でこの回5点。これで3点差に迫った。

しかし9回表に西武は高山の満塁走者一掃の二塁打で3点を入れて12−6として試合を決めた。試合終了は15時52分。バスが来るまで1時間以上あるので、また公園内を散策する。西武の宿舎の前に行くと、外国人選手のポールがファンの女の子に愛想をふりまいていた。

そして16時58分のバスに乗り、はりまや橋に戻る。観戦帰りだと思われる乗客は筆者を含めわずか3人であった。そしてはりまや橋で、たまたまトイレに入るために「デンテツターミナルビル」の地下に入ると、そこには1997年まで現役だった、はりまや橋の欄干が保存されていた。そういえば以前(5年前)に高知に来た時には、この欄干だったなぁと思い出した。

そして18時になると、なにやら外が賑やかになった。何かと思い地上に出てみると、ビルの壁にあるからくり時計が「よさこい節」のメロディーを奏でていたので、しばらく眺めた。

さて今日の夕食は、はりまや橋近くのラーメン屋「豚太郎」に入る。この店は高知県を中心に展開しているチェーン店らしい。今回の旅では結構お世話になった店である。

そして再び「カプセルホテル高知」へ2泊目。

「高知市東部野球場」に続く。

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