アイビースタジアム

(ゲスト寄稿/広島県・いの一番さん)

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<その他の施設>

■第二野球場
アイビースタジアムの隣にあり、グラウンドはアイビーと同じく両翼100m、センター122m、内野は土で外野は天然芝である。照明塔は4基。施設は非常に簡素化されており、スタンドとはいえないような数十人分の座席がネット裏にあるだけで、スコアボードといえるものもなく時計、カウントランプ、記録表示がバックスクリーンの片隅にあるだけだ。球場はぐるりと高い防球ネットに囲まれており、グラウンド内はネット越しにしか見ることができない。

第二野球場遠景
   
第二野球場グラウンド 第二野球場ネット裏

■はんぴドーム
65m×65mの人工芝アリーナ、天井高は23mの屋内練習場。フットサル、テニス、ゲートボール等に使用でき、野球のちょっとした練習も可能である。雨天時には威力を発揮することだろう。

名称の「はんぴ」は、江戸時代、生目地区に半平というトンチの利いた農民がおり(地元では有名らしい)、村民から半ぴ殿(はんぴどん)と呼ばれていたことに由来するそうだ。


はんぴドーム

■多目的グラウンドA
126m×126mの土のグラウンド。ソフトボールなら4面確保することができる。キャンプ時には守備練習や走塁練習にも使われることだろう。


多目的グラウンドA


<今後整備予定の施設>

今後整備が予定されているのは、テニスコート16面、陸上競技場(インフィールドはサッカー可能)、多目的グラウンドB(210m×120m、総天然芝)などである。このうち多目的グラウンドBは既に芝生が敷かれており、筆者が行った時にはダイエーの選手がランニングをしていた。完成は近いと思われる。


多目的グラウンドB


<公園への行き方>

公園は宮崎市の西部にあり、中心部からは車で約20分、駐車場も十分にある。またバスで行く場合、宮崎交通の2つの路線があるが、実はそれぞれ問題がある。

1.宮交シティから22番線有田行きに乗車 有田バス停で下車
――今回、筆者はこの路線を使って公園へ行った。有田からは徒歩15分だが、本数が非常に少ないのが難点で、よく時間を調べておかないと困ることになる。

2.宮崎駅前バスセンターから高岡線に乗車 生目バス停で下車
――こちらの路線は日中約30分間隔で運行されているが、バス停からの距離が遠い。何と徒歩30分もかかるのだ。歩くのが好きな人ならいいかもしれないが。

このように、バスで行くには不便な場所だが、情報によると2月のダイエーキャンプ時には市の中心部から公園まで臨時の直通バスが運行される予定だそうだ。大きな行事がある際は運行されるようなので、公園に行かれる前には宮崎交通に問い合わせた方がよいだろう。


<終わりに>

今回、実際に現地に行ってみての感想は「ダイエーはいい場所をキャンプ地にしたな」ということだ。これだけの施設があれば、チーム一体となり一度に様々な練習を効率よく行うことができ、充実したキャンプになることだろう。

ただ、一方で野球ファンとしての立場を離れて考えると、ここまでのものが今の宮崎市に必要なのか? と感じるのも事実である。なぜなら既に市内の別の場所には県営の運動公園があり、生目の杜にある施設はほとんど重複しているからだ。いくら"スポーツランドみやざき"とはいえ、供給過剰ではないかと思ってしまう。

本文中にも書いたようにせっかく多額の事業費をかけて立派なものを造ったのだから、閑古鳥が鳴かないよう宮崎の皆様にはしっかりスポーツに励んでもらうなどして、有効活用してもらいたいものだ。


※写真は2003年11月に撮影した。
※本稿執筆にあたり、生目の杜運動公園事務所に何点か問い合わせをしたところ、大変丁寧な回答をいただき、参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

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