駒沢大学グラウンド

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試合をやっている時に一度行ってみたい球場があった。それは駒沢大学のグラウンドである。何故かというと筆者の自宅から一番近い硬式野球場だからだ。この球場では公式戦は行われないので、行くならばオープン戦くらいしか機会が無い。

そこでさっそくインターネットで調べてみると、2001年4月2日に東芝とのオープン戦が予定されていた。インターネットのおかげで、こういうごく少数の人しか必要としない情報も入手できる。いい時代になったものだ。

さて当日、自宅から自転車に乗って球場に向かう。所要11分、12時40分頃に到着。グラウンドでは赤いユニフォームの東芝が守備練習をしているところだった。なお、公共交通機関を利用する場合は、グラウンドすぐ裏に小田急バス「駒大グランド前」バス停があり、小田急線・千歳船橋駅、成城学園前駅、京王線・芦花公園駅、千歳烏山駅からアクセス出来る。

小田急バス 駒大グランド前バス停

とりあえずネット裏の観客席に座ると、駒大野球部員に座布団を差し出された。普通こんな試合を部外者が観に来るとは考えないので関係者だと思われたのだろうか。恐縮してしまう。観客は野球部員を除くと10数人しかいなく、たぶんみんな関係者であろう。

ネット裏の観客席 提供された座布団

試合は予定より早く12時52分に始まった。アマチュア野球では予定時刻よりも早く始まることは珍しくない。練習試合ならなおさらだ。ちなみに審判団を見ると、主審は一応アウトサイドプロテクターを着けた専任の人のようだが、塁審は野球部員がやっているようであった。

さて、ここはあくまで練習場なので、公式戦が行われる球場とは異なる部分がいくつかある。まずはホームプレートの上空を覆うようにネットが張り巡らされているのだ。これはボールが場外に飛び出さないようにするための配慮なのであろう。しかしそのため真上に上がった打球はみんなネットに当たってファウルになってしまい、内野フライがほとんど出なかった。

ネット裏から
(ホームプレート上空にネットがある)
   
三塁側から 外野から

また、ライト側ファウルグラウンド奥にサブグラウンドがあるのだが、メイングラウンドとの間に仕切りがないので、送球等が乱れてもしここにボールが転がったら打者走者もホームインしてしまいそうである。そしてビジターチーム用のロッカー等もないので、東芝の選手の用具は三塁側ベンチ裏の歩道上に置きっぱなしになっていた。

サブグラウンド 置きっぱなしの用具

観客席はネット裏に長椅子が3段。収容人員は100人くらいであろうか。そのほか三塁側の仙川沿いの歩道にいくつかのベンチが置かれている。グラウンドのサイズは表示が無いので不明。開設時期もやはり不明。ただしかなり古臭いので少なくとも石毛宏典の在学中には使用されていたであろう。


仙川沿いの歩道上にあるベンチ

スコアボードはバックスクリーン右に、得点板を釘に引っ掛けるタイプの簡素なもの。チーム名はチョークで書かれているようである。ブルペンはサブグラウンド奥に4人分あり、この日は両チームで共用していた。そしてブルペンの奥には古びた屋内練習場がある。また一塁側ベンチ裏にも屋根付きのブルペンがあった。そしてレフト奥には駒大祖師谷寮がある。

バックスクリーンとスコアボード スコボードの裏側
   
ブルペン 打者の人形が置かれている
   
室内練習場

トイレは一塁側ベンチ裏にあるが、バス通りを隔てた都立祖師谷公園内のほうがきれいである。また、トイレの近くにプレハブの小屋があり、窓から中を覗くとソファ、テレビ、水道設備などがあった。ここは監督室かあるいはOB等がやってきた時のための応接室なのだろうか。

プレハブ小屋 ここでボールカウント表示器を操作

さて、肝心の試合のほうだが、場内アナウンスも当然無いし両チームの知識もないので選手名が全然わからない。東芝のほうはユニフォームの背中にネームが入っていたので、かろうじて先発投手はナカノという選手だとわかったが、駒大は背番号18の右投手であった。

3回表、東芝は無死一塁から9番フクダが右中間最深部に二塁打を放ち1点先制。すると4回裏駒大は4番の背番号23の選手がレフトへソロホームランを打ち込み同点とした。しかし5回表東芝は、この回先頭の8番ウノがレフトへ三塁打。そして続く9番フクダがライト前に勝ち越しのタイムリーヒットを打ち、2−1と再びリードを奪った。そして結局このまま15時25分に試合終了となった。

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