37年９月開設。両翼87.8ｍ、中堅120.8ｍ。最初から巨人のフランチャイズ球場だと思われがちだが、もともとはイーグルスのフランチャイズ球場として造られた。後楽園球場
37年９月開設。両翼87.8ｍ、中堅120.8ｍ。最初から巨人のフランチャイズ球場だと思われがちだが、もともとはイーグルスのフランチャイズ球場として造られた。
一時は巨人、国鉄、東急、毎日、大映の５球団の本拠地だった。また、ロッテやヤクルトが日本シリーズで使ったこともある。
70年に日本初の電光掲示板、76年にはやはり日本初の人工芝を採用した。
ここは筆者が生まれて初めてプロ野球を観に行った球場である。それは72年６月28日の巨人−広島戦だった。
この試合、本来なら４時開始のダブルヘッダーだったのだが、グラウンドコンデション不良のため１試合のみの挙行となった。試合は３−０で堀内の完封勝利。わずか１時間49分のあっけない試合だった。
それと今でも語り草になっている珍プレーを観たのは76年４月29日の日本ハム−近鉄戦。この試合では日本ハムの行沢（現西武コーチ）の「幻の満塁ホームラン」が飛び出した。
プロ入り初ヒットが満塁ホームランになって前後の見境がつかなくなってしまい、前の走者を追い越してアウトになったのだが、スタンドで観ていた私には何が起こったのかよく分からなかった。観客に説明がなかなかされなかったのだ。
87年10月13日の後楽園最後のパリーグ公式戦、日本ハム−近鉄も観に行った。この試合は現メッツの吉井の完投で近鉄が５−１で勝った。私はこの時初めて吉井の名を知った。観客はわずか5000人だった。
なお、セリーグ最後の公式戦は10月18日の巨人−広島戦。この試合では巨人の吉村がカウント２−４からホームランを打つという珍記録も飛び出した。こちらは観衆50000人。また巨人戦の日程のアオリをうけて？日本ハムはこの日、前橋で主催試合を行なった。
ちなみに最後の公式試合は10月30日の巨人−西武日本シリーズ第５戦。
東京ドームの誕生とともに87年かぎりで閉鎖された。