栗の樹ファーム

(ゲスト寄稿/北海道・浜☆星奈さん)

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2004年8月9日。前々日の7日に札幌入りし、8日がFIGHTERS戦の応援で10日、11日がBayStars戦の応援ということもあって、この日9日は丸1日フリーだった私。どこに行くかちょっぴり悩んだあげく出た結論がこれ。

「そうだ、栗山へ行こう…」

以前ニュースステーションで解説者の栗山英樹さんが栗山町に天然芝の球場を作ったということを知り、1度は見に行ってみたいと思っていた。そしてついでにスコアボードに特徴がありイースタンの試合もやったことがある栗山町民球場も見ようと思い、遠い所に住んでいる私にとってはこの機会を逃すといつ行けるかわからないのでこれを機に早速行くことに決めたのであった。

ネットで地図を調べてみたら、歩いて行ける距離かどうか疑問だった…が、幸い車の免許を持っているある人に乗せてもらって札幌から栗山町に行くことができたのであった。それでも迷ってしまい近くのセブンイレブンで行き方を聞いてしまったけどね…。

札幌から岩見沢まで道央自動車道を使い、岩見沢からは国道234号線を使って栗山町に入り、脇道(主要道道30号三笠栗山線)に行くとやがて「栗の樹ファーム」の看板が見えた。左に曲がって砂利道の坂道を上っていくと右手に天然芝の美しい小さな球場が見えたのであった。所要時間は車で約1時間ちょっとであった。

栗の樹ファームは、皆様もご存じの有名な野球解説者である元ヤクルトの栗山英樹さんが同じ苗字のよしみということもあって栗山町との協力により自ら私財を投げうって作られた少年野球専用の野球場であり、北海道では初の総天然芝の球場である。

2002年9月23日完成。天然芝はアメリカ大リーグのシアトルマリナーズの本拠地であるセーフコフィールドと同じ芝が使われている。公式サイトからではないが、ネットで調べてみたら、左翼100m+丘、右翼70m位らしいのだが、正確な距離は把握できない。

外野フェンスは「とうきび(「とうもろこし」を北海道弁で言うとこうなる)畑」で、さながら映画「フィールド・オブ・ドリームス」を思わせるような作りとなっている。そういえば公式サイトにも「フィールド・オブ・ドリームス」と掲げてあるのだが。

ホームランの判定は、「ホームラン」と書かれた表示板がつけられている1本の白樺の木を超えたところがホームランになるという(ところが2004年9月の台風18号でこの「ホームランの木」は折れてしまい、今ではまるでお墓のごとく「ホームラン」と書かれた表示板のみが根元だけが残った白樺の木に掲げられていました…涙…)。

設備はバックネットと簡単な作りのスコアボード(当然手書き)、背もたれのないベンチのみである。これもネットで調べたのだが、5年がかりで町の人々と一緒に木を伐り、芝を植え、板でベンチを作ったらしい。

又、球場に隣接してログハウスがあり、そこには栗山さんが一生懸命集めてきた野球グッズがところ狭しと並べられており、さながら「栗山英樹私設ミニ野球博物館」といったようである。

展示物の内容は栗山さんの現役時代のユニフォームやバットなどはもちろんのこと、いろいろな選手のバットやユニフォームなどがあったが、何といってもメジャーリーグのグッズが一番多かった。特にメジャー選手のフィギュアがガラスケースいっぱいに並べられていたのは圧巻である。しかも何故か栗山さんのヤンキースのホームユニフォームまで展示されていた。尚、FIGHTERSが北海道にやってきたせいもあって、旧ユニフォームではあるがFIGHTERSの展示コーナーもあった。

しかもこのログハウス、喫茶もやっており、私も早速立ち寄って「自家製シフォンケーキセット」を注文した。自家製シフォンケーキも非常に美味しかったのだが、何といっても圧巻だったのが注文の前に出てきた水であった。何と「ミント水」なのである。これも自家製のミントで作られたらしい。このミント水が非常に爽やかで美味しく、ケーキセットの飲み物である紅茶以上に自家製シフォンケーキとマッチしていたのであった。

尚、自家製ハーブティー(球場のそばにある「栗ちゃんのハーブ畑」で作られているものらしい)もあったのだが、自家製シフォンケーキセットの飲み物には含まれていなかったのが非常に残念であった…(ところが2005年に行った時には自家製ハーブティーも自家製シフォンケーキセットの飲み物に含まれていました。有り難う栗の樹ファーム!)。今度もし又来たら、自家製ハーブティーを飲んでみるぞ〜!(←2005年9月に訪れた時にようやく自家製ハーブティーをいただきました)

ログハウスにあった「栗の樹ファーム」の記事が書かれてある雑誌(「Number」?)を見てみたところ、この「栗の樹ファーム」は、まさしく栗山さんの夢がいっぱい詰まった球場であるという。天然芝の球場を作るのが夢だった栗山さんが、まさしく栗山町とともに作った、夢の手作り球場…それが「栗の樹ファーム」なのである。

栗の樹ファームへの行き方は、栗山駅からだと車で約5分、徒歩だと約15分くらいです。栗山駅からだと距離で約2kmあるようです。岩見沢からだと私も行ったように国道234号線から栗山町に入るとマツヤデンキがあり、そこの脇を通る坂道を一気の登ります。

すると左手に「栗の樹ファーム」の看板が見えるので左にある砂利道に曲がって真っ直ぐ行きます。尚、栗の樹ファームの公式サイト内に詳細地図と詳しい行き方が書かれておりますので、初めて行かれる方やビギナーの方はこちらを参考にして下さい(国道234号線沿いにある「Joshin電気の脇を通る坂道」への入り口には「シャトレーゼ札幌カントリークラブ」というゴルフ場への行き先案内看板しかない為非常にわかりにくいです)。

さぁ、皆様も、あの栗山英樹さんが作った夢の天然芝球場「栗の樹ファーム」を見に行って、「フィールド・オブ・ドリームス」の世界を肌で感じましょう!

公式ホームページ:http://www.sponichi.co.jp/kuriyama/

注・筆者は2005年9月にも行ってますが、球場風土記で取り上げるのは筆者が初めて行った2004年についてでありますのでご了承下さい。

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