長野オリンピックスタジアム

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2001年4月21日、池袋駅東口から朝7時35分発の西武高速バス・長野(柳原)行に乗車する。ちなみに高速バスの昼行便に乗るのは筆者にとって初めてであった。運賃は往復で7200円(片道のみは4000円)と長野新幹線を使うよりも約半額だ。しかしながら車内は定員34人のところに10人ほどの乗客で閑散としていた。


西武高速バス

バスは下落合、練馬区役所前と停まって数人の乗客を拾い、練馬インターから関越自動車道へ入る。途中上里SAで13分、上信越自動車道に入ってからは東部湯の丸SAで7分間の休憩停車。そして長野ICで高速を降りて長野インター前に10時59分に到着した。実はここからオリンピックスタジアムまでは約2kmで、ここで降りて徒歩で行ったほうが早い。しかし道に迷っても困るので、そのまま長野駅まで乗車した。

そして定刻11時15分、長野駅西口へ到着。東口にまわって川中島バスの南長野運動公園行の臨時シャトル便に乗り換える。運賃は往復800円(片道500円)。バスは何台も待機していたが、乗客は11人しかいなかった。バスは先程までの高速バスと同じルートを戻るかたちで走り、所要20分、12時前に目的地に到着。ちなみにシャトルバスは篠ノ井駅西口からも出ていて、そちらからの運賃は片道170円。

長野駅 臨時シャトルバス

この日のカードはイースタンリーグ・西武−巨人。まずは入場券を購入する。入場券は球場内にある本来の売場ではなくて、球場前広場にテントを出して販売されていた。券の種類は、内野指定2000円、内野自由(大人)1000円、同(小人)700円、外野(大人)800円、同(小人)500円。なお、翌月に予定されている一軍公式戦の西武−日本ハムの前売り券も同時に販売していた。

チケット売場のテント 本来のチケット売場は閉鎖


入場券

入場前にまずは球場周辺を散策する。この一帯は南長野運動公園と呼ばれていて、1998年の長野冬季オリンピックのために整備された場所である。オリンピックスタジアムは、元々オリンピックの開会式のために開設されたものを、オリンピック終了後に野球場に改装して2000年4月に開場した。正式名称は今でも「南長野運動公園多目的競技場」と言う。なお、スタジアムの外観は日本の国花である桜の花びらをイメージしているらしい。

南長野運動公園 公園案内図

スタジアムの真正面にはスタジアムから移設された聖火台が、この場所のシンボルとして恭しく鎮座している。その聖火台には、メダリストや参加国の刻印が見受けられた。この聖火台のコンセプトは、「日本らしさ長野らしさをイメージした現代の篝火」だそうで、情報彫刻家菊竹清文氏によるもの。


第18回オリンピック冬季競技大会開会式会場聖火台

公園内には他に体育館、プールが併設。またこの時点では未開場であったが、サッカー・ラグビー場、テニスコート、ゲートボール場、芝生広場などが順次開設されるようである。そしてスタジアムの脇には「第28回長野市野外彫刻賞受賞作品」が展示されていて、「岩を動かした風」という題の、岩に風車がついている作品が置かれていた。


岩を動かした風(門脇おさむ/作)

次に球場正面ロビーにある「メモリアルホール」に入ってみる。館内にはスタジアムと体育館、プールの1/200縮尺の模型や、スタジアム落成記念の公式戦(2000年5月20〜21日・西武−オリックス)と2000年8月1日の広島−ヤクルト戦開催の際に書かれた選手の寄せ書きや、2000年7月15日の第82回全国高等学校野球選手権長野大会開会式の写真が飾られていた。

メモリアルホール入口
   
オリンピックスタジアムの模型 記念の寄せ書き

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