阪神鳴尾浜球場

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1999年7月30日、西宮スタジアムに行ったあと今津経由で阪神甲子園駅へ。駅前の7番バスのりばから、阪神バス「鳴尾浜」行に乗って約12分、「県立総合体育館前」で下車する。運賃210円。

ちなみに「阪神鳴尾浜球場前」というバス停もあるが、往きは大回りになるので「県立総合体育館前」で降りたほうがよい。

また阪神武庫川線・武庫川団地駅からも約1Kmなので、そこから徒歩で行くという手もある。

球場正面には「阪神鳴尾浜球場」という名とともに、別名「Tiger Den」という文字が書かれている。つまり「虎の穴」。なんか「タイガーマスク」みたいだ(笑)。

1991年7月、それまでの尼崎の浜田球場に変わる新しい練習場として開設。同時に甲子園球場のそばにあった選手寮「虎風荘」も隣接地に移転した。

両翼96m、中堅120mは甲子園球場と同じサイズに作られている。ただしファールグラウンドは甲子園に比べるとだいぶ狭い。照明設備は無し、スコアボードは電光式(字の色は緑)。

観客席はネット裏・一塁側・三塁側を合わせても200人分程度しかない。1998年に阪神の二軍が優勝を決めた試合には、1000人近くの観衆が訪れたそうだが、どうやって入れたのだろうか。

売店は無く、スタンド裏に清涼飲料水の自販機が2台あるのみである。したがって、この球場に来る場合は食べ物は事前に持参することが望ましい。ただし少し離れた所に「ローソン」があるので、最悪の場合はそこまで歩くという手段もある。

なお、レフト側に選手寮があるためにホームチームの阪神が三塁側ベンチとなる。また、三塁側のブルペンのみ屋根付きであった。

面白いと思ったのは、ボールボーイのユニフォームが一塁側と三塁側で別だったこと。上はともに白いTシャツなのだが、下は三塁側(ホーム)は「白地にタテ縞」、一塁側(ビジター)は「グレー地にタテ縞」と、タイガースのユニフォームに呼応していた。

さて、この日のカードは阪神−ダイエー二軍戦。試合開始は12時半だったが、球場に着いたのは1時35分。ちょうど5回裏の攻撃が始まるところだった。得点はまだ0−0。阪神は山岡、ダイエーはルーキー松が投げていた。

6回表、2死2塁から2番西島のセンター前ヒットでダイエーが均衡を破る。しかし7回裏、阪神は1死1、2塁から6番星野が左中間三塁打を放ち、2−1と逆転。さらに内野ゴロの間に1点を加え、結局3−1で阪神の勝ち。山岡は完投であった。

なお余談だが、阪神鳴尾浜球場の向かいには「鳴尾浜臨海公園野球場」という、一応観客席もある野球場が有るのだが、この球場のグラウンド内には現在でも震災被災者のための仮設住宅が建っていた。

また、その公園内に「白球の森」という場所があり、第65回全国高校野球選手権大会代表校の記念植樹と、「青春の栄冠」というモニュメントがあった。

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