帯広の森野球場

(ゲスト寄稿/北海道・浜☆星奈さん)

MAP

そんじょそこいらの運動公園より遥かに広い帯広の森運動公園の中にある帯広の森野球場。1990年6月24日に開場ということで比較的新しい球場である。ちなみに開場時には、日本プロ名球会の中の12人(若松勉を含む)が来て、その記念の手形が球場前の地面に埋め込まれている。

この球場、1つの疑問点があります。とりあえず帯広市広域の地図を見て下さい(広域でないと載ってません)。何だか球場が市町村境で分かれていて、帯広市と河西郡(「かさいぐん」と呼びます)芽室町(元横綱大乃国の出身地です)の両方に存在しているように見えますね。

実をいうと帯広の森運動公園そのものが帯広市と芽室町とにまたがっており、そのために地図上ではこのように表現されているのですが、その中でこの野球場は全部帯広市のものであります(尚、野球場以外の運動施設は全て芽室町にあります)。2つの市町村にまたがっている運動公園内にある球場は日本ではおそらくここだけでしょう。


大きさ:

両翼97.6m/中堅122m。これって釧路市民球場と全く同じじゃない!釧路を参考にして作ったのか?おいおい…。しかし、フェンスの高さは2.5mと高くないのでドーム球場より狭く見える。やっぱり田舎の球場ね。観客収容数は23004人。釧路よりも人口が少ないにも関わらず釧路市民球場より3004人分も多い。しかし3004人分って、この辺細かいぞ。


球場の様子:

スコアボードはワープロっぽい文字の磁気反転自動式の電光掲示板。ナイター設備は当然ないので、日没コールドが適用される(1998年のBayStars戦!)。外野席はもちろん芝生であり、ゴザもしくはアウトトア用折り畳み椅子は必需品である。

内野席には身障者用の席が36人(身障者18人・付添人18人)分もあり、地方球場では珍しい身障者に優しい球場である。土のグラウンドで、選手にとってはぬかるみやイレギュラーは当然のごとくある。プロ野球の他にも高校野球や草野球に使われている。


球場への行き方:

とりあえず帯広駅に行きます。駅の改札を出ましたら出口が2つありますが、「長崎屋」のある方と反対の出口に行きます。次に駅の右側(といっても少し歩くが)に帯広駅バスターミナルがあるのでそこに行きます。

帯広では十勝バスと北海道拓殖バスが走っているのですが、球場に行くには帯広駅バスターミナル2番乗り場から北海道拓殖バスの帯広の森・白樺学園行きバスに乗り、運動公園入口バス停で降りるとすぐそばに球場があります。徒歩3分ほどで着きます。尚、十勝バスからも帯広の森に行けるバスが帯広駅バスターミナル11番乗り場から出ていますが休日は運休のようです。

尚、帯広のバス事情+状況は季節によってかなり大きく変わることがあるので初心者やめったに行かない人にとっては要注意です(事前に北海道拓殖バスに電話した方がいいかもしれません)。しかしとにかく遠いです。バスの所要時間は少なくとも30分と見て下さい。渋滞があると45分かかります。本当に大変だぁ!


ここで開催されたプロ野球について:

新しい球場ということでプロ野球開催の歴史も当然浅い。プロ野球一軍公式戦は1991年に初めてFIGHTERS−オリックス戦の2連戦が行なわれました。

その後1995年、1997年、1998年、2001年、2003年にはBayStarsのホームゲームが行われていました。何故BayStarsかって? たぶん釧路とセットだからでしょう。そして2005年は北海道のプロ野球球団、FIGHTERSがホームゲームをやり、2007年からは毎年(かどうかは分かりませんが希望)釧路とのセット=道東シリーズとしてFIGHTERSがホームゲームをやっております。尚、(これも釧路とのセットだったが)2006年には東京ヤクルト−広島戦が東京ヤクルトのホームゲームとして行われました。

尚、ここでも二軍戦の方は2004年まではSearex−巨人(巨人以外の時もあったが)が1試合行われ(これも釧路とセットです)、2006年には(これも釧路とのセットだが)FIGHTERS−巨人戦が行われました。


BayStarsについて:(FIGHTERSを含めて他球団については調べてません…すみません←FIGHTERSについては後で調べておきます…)

BayStarsはここで5回ホームゲームを開催したのですが、この球場は決して相性が良いとはいえず、勝利はたった1回のみでした…。そのたった1回の勝利とは、野村弘樹投手が4年ぶりに完封した試合であります。

対ヤクルト戦で、相手投手が左腕の前田投手だったせいか、小川選手と中根選手とドスター選手といった右打者に一発が出ました。帯広唯一の勝利は、6−0の完勝ということもあって、私にとってとっても気持ちいい試合でありました。1998年には、あの9回裏6点差を跳ね返す奇跡(延長12回日没コールド引き分け)がありましたので、私にとっては悪い印象ではありません。


この球場の感想:

初めて行った時、バスの乗り方がわからずにタクシーで球場へ直行。おいおいすごく遠いぞ! 料金は何と2000円以上もかかった。ここはタクシーで行くべき場所ではないと思った。球場はすごーく暑かった。しかし翌年に行ったときはうって変わって結構寒かった。電光掲示板があるのに、何故ナイター設備が無いんだろう? と思うような立派な球場である。

2006年のFIGHTERS2軍戦で行った時には、5回終了後のイベント「カビーの大運動会」に参加できたこともあって球場内の外野芝生部分に入ったという貴重な経験もしてしまった。外野の芝生を踏みしめたことはとっても気持ち良かった。当日の試合についてはボロボロの負けだったが…(筆者はFIGHTERSファンなので…)。


最後に観戦時の注意:

帯広は盆地にあるので、真夏の暑いときはものすごく暑く、冷夏の時は結構寒いです。暑さ寒さの両方の対策をしておきましょう。


おまけ:

帯広市のインターネットHP上での紹介文(抜粋)−豊かな緑の大地にその力強いフォルムを誇り、道内では初めてスコア及び選手名を遠隔操作できるスコアボードを備えた本格野球場です。

さあ、皆様も「野球は9回裏から」のドラマがあった帯広の森野球場でデーゲームを体験してみましょう!(ついでに帯広の森の広さも体験しよう!)

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