岡崎市民球場

(ゲスト寄稿/愛知県・4番コーチンホームランさん)

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2000年6月7日、所用のため休みを取ったこの日。午後から体が空いたので、ぶらっと岡崎まで行ってみることにした。社会人野球東海地区予選が行われているのである。

愛車「流星号」(実はトヨタ・カローラ)に飛び乗って国道1号線を1時間半、岡崎城公園前交差点を左折。国道を離れ市街地に向い、さらに15分ほど走って郊外へと抜ける。

球場は、名鉄・東岡崎駅より東へ約7km。東部丘陵地帯の東名高速道路岡崎インター近くに整備中のスポーツ施設、「中央総合公園」内にある。

周辺は、相撲場、弓道場、テニスコート等様々なスポーツ施設があり、今も何かを工事中。また、市立美術館も併設されていた。

なお、公共交通で行く場合は東岡崎駅から名鉄バス・中央総合公園行きに乗り、終点が市民球場である(運賃は360円)。

球場の開設は1991年6月1日。こけら落としとして、ウエスタンリーグ・中日−ダイエーが行われたらしい。また一軍のオープン戦も何度か開催されたこともある。

内野スタンドは背もたれのないベンチ式で収容8000人、外野は収容12000人の芝生席で、合計12000人。スコアボードは電光式。照明塔は6基なのでナイターも出来る。グラウンドは両翼99.1mとGS神戸と同じサイズだが中堅は126mと、プロの全ホーム11球場のどこよりも広い。

球場の外観は、ネット裏に2階へのスカイデッキを設け内野入り口とし、支柱をX字型にデザインし(注1)、ライトを丸く配置した照明灯と相まってなかなか洒落た造りの球場である。

デッキ下の1階関係者入り口の脇には何故か巨大なピカチュウが! 何か岡崎市と関係あるの?(注2)

地方球場にしては、交通の便も良さそうだしグラウンドも広いので外野席を造成してもっとプロ野球を開催しても良いのでは? と思わせる球場である。

球場内を色々と見学したかったが、社会人野球の開催中なので一般客はネット裏のみ、しかもロープで区切られているため移動も出来ず残念である(一、三塁側は企業関係者貸し切り、外野は閉鎖中)。

仕方ないので、社会人野球の応援風景を見る。プロよりはむしろ高校野球に近く、鳴り物は本格的なブラスバンドであった(人数は少ない)。チアリーダー(当然女性)もいて、自軍の攻撃中は絶えず声援を送っている。試合開始と終了時にはエールの交換も。

ところで、応援に来ているのは当然、試合中のチームの会社の従業員だと思うのだが、平日に来ているこの人達、仕事は大丈夫? 有給休暇扱いなのかしら?(余計な疑問ではある)

ネット裏には他の社会人チームの偵察らしい人が多く、本格的なスコアを付けたり携帯電話でどこかに試合経過を報告していた。ひょっとしたらプロのスカウトかも。

ところで、私は社会人野球は無料かと誤解していたのだが、一般の入場料は1000円であった(関係者には企業より無料チケットを配布)。この日、入場料を払って観戦した私のような単なる一般ファンは何人ぐらいいたのだろうか?

<追記>
岡崎市在住の方から以下のメールをいただきました。

※注1…支柱はK字型、ライトはO字型で、OKAZAKIを模っていると、市民だよりに掲載されていました。知らない人から見たら、K字型に見えると思います。私も、市民だよりを見ていなければ、分からなかったと思います。

※注2…市内のどこかの高校(たしか岡崎東高校:すいません、ただ高校生が作ったことは確かです)が文化祭で作った張りぼてを飾っているというのを、市役所勤めの親戚から聞きました。

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