大宮市営球場

1999年9月23日、大宮駅で東武野田線に乗り換えて大宮公園駅で下車。駅前のコンビニ「コミニティーストア」で昼食を買い、大宮市営球場へと向かう。

球場は駅から徒歩約10分の大和田公園内にある。ちなみにこのあたりは「見沼西線散歩コース」というものにもなっているようだ。

この日のカードはイースタンリーグ・巨人−西武。大宮市営球場では例年巨人の二軍戦が「大宮大会」と銘打たれて行われている。

また、ヤクルトの二軍戦もたまに行われることがあり、日本プロ野球史上唯一の記録である「両チーム無安打試合」のヤクルト−西武・二軍戦(1994年4月24日)が行われたのもこの球場だ。

開設は1967年4月1日。1988年4月には改装が行われたらしく、球場前には「大和田公園市営球場改造記念碑」というものがあった。両翼91m、中堅122m、収容人員10000人、照明塔6基、スコアボードは磁気反転式。ネット裏には屋根がある。

外野は芝生席で、その後方には一面の木々が植えられていた。さらにその木々の奥には「大宮市民体育館」が見える。なお、バックネット前のグラウンド上にはどうやら「OMIYA」と書かれているようだが、その文字はほとんど消えかかっていて判読が難しくなっていた。

入場料は特別席(ネット裏)1500円、内野席1200円、外野席500円(それぞれ小人は半額)。入場者には「ファン手帳」がプレゼントされていた。これは外野席の客にも渡されていたようで、500円で400円相当の「ファン手帳」をプレゼントするなんて気前がいい(まあ、シーズンも終盤なので売れ残っていたものの処分措置なのだろうが)。

その他に入場時に渡されたものには、「ラッキーカード」、「YFC読売ファミリーサークル入会案内」などがあった。「YFC」は球場正面に入会申込み所が設置されていて、ここで入会すると「ジャビット弁当箱」が特典としてもらえるのだそうだ。

さて、試合は定刻よりも少し遅れて午後1時3分頃に始まった。試合前には両軍監督に花束と記念品贈呈、サインボール投げ入れ、大宮市助役の始球式などのセレモニーがある。先発投手は巨人・ホセ、西武・横田。

2回表西武の攻撃。無死1、3塁から7番高山が左中間に二塁打を放ち2点を先制する。さらに1死2塁となったことろで打席には投手の横田が左打席に入る。そういえば横田は「選手名鑑」に「右投左打」と記載されていたっけ。

パ・リーグは指名打者制で投手が打席に入らないのでなかなか気づかないが、実は西武には「右投左打の投手」が何故か多いのだ(1999年現在、横田・鳥谷部・寺本・松田と4人いる)。

しかし横田は慣れない送りバントに失敗して、結局3バント失敗の三振。追加点のチャンスを潰した。

3回裏巨人は2死2塁から1番斉藤宣がショート越えのポテンヒットを打ち1点を返す。そして4階裏にはこの回から代わった佐藤友から3番佐々木が左中間へ同点ソロホームランを打ち込んだ。

5回が終了したところで入場時にもらった「ラッキーカード」の当選発表がアナウンスされた。運良く筆者は西武百貨店提供の「ライオンズタオル」が当たった。巨人主催ゲームながらライオンズグッズが景品になっているとは意外だ。

なお、この試合はCS局によるTV中継が入っており、バックスクリーン横、一塁側スタンド上部、一塁側ファールグラウンドの計3台のテレビカメラが設置されていた。そのうちの1台は、カメラマン席が無いためにグラウンド上に直に置かれていた。

さて試合は6回裏に2番高野がライト場外へ勝ち越しのソロホームランを放ち、結局これが決勝点になり、巨人は河野−南と繋いで3−2で逃げ切った。

観客の入りは内野が7割くらい、外野はほぼ満員。ライトスタンドには珍しく巨人の応援団がいて、トランペットを吹いていた。

一方西武ファンの姿は非常に少なかった(埼玉県なのに)。また、外野席裏のネット越しには、タダ見客も何人かいた。

なお、場内には清涼飲料水しか売っていなくて、しかも紙コップ入りで200円とチト高い。一塁側の場外には公園の売店があり、そこでは缶入りを120円で売っているのでそちらに行ったようがよい。

この売店では他に、焼きそば350円、カップラーメン210円、缶ビール(350ml)330円などを売っていた。また、球場前にはやきそば、お好み焼などの屋台が出ていた。

そして外野席入口前にはグッズ関係の売店が出ていたが、その中では何故か単なる白無地Tシャツが1枚200円で売られていた。

目次へ

inserted by FC2 system