奥武山球場
1999年2月、キャンプ〜オープン戦めぐりで生まれて初めて沖縄を訪れた。北谷〜宜野湾と巡ったあと、少しは観光をしようと思い首里城を見学してから那覇へ戻る。
そしてまだ日が暮れてなかったので那覇市内にある奥武山球場に行ってみた。ちなみに奥武山は「おうのやま」と読む。
場所は那覇バスターミナルからだと明治橋を渡り約1km、那覇空港からは2kmくらいで沖縄の野球場の中では最も便がいい。
開設は1960年11月30日。両翼は97.5m、中堅122m、スコアボードは手書きで照明設備は無し。
収容人員は20000人となっているが、とてもそんなに入れるようには見えなかった。運営は沖縄県営で、球場内には「沖縄野球連盟」の事務所が置かれていた。
この球場は沖縄で唯一プロ野球の公式戦の行われた球場である。しかし設備は古く、改装でもしなければもうプロ野球が行われることは無いだろう。
でも行ってみたら韓国のプロチーム・サンバンウル・レイダースのスプリング・キャンプとして使われていて、練習試合の予定が書かれていたので後日観戦をした。
そして球場からの帰り道、とあるスポーツ用品店の前を通りがかった。歩きながら何気なく店内を覗くと、そこにセ・リーグの審判帽らしきものが置いてあるのが見えた。
「ん?なんだ?」と思いふらりと店内に入り、その帽子を手にとってみると、それはたしかにセ・リーグの審判帽であった。しかも内側に「友寄」という刺繍がしてあった。
すると店主が寄ってきて、実はこんなものもあるんだよと店内に吊るしてあるユニフォームを指差した。それは王やイチローを始めとした多くのプロ野球のユニフォームであった。
そしてその中にはダイエー時代の門田博光や、クラウンライター時代の土井正博のものまであった。しかも店主はそれらを着て記念写真を写してもいいよと言った。
店主に「どうやって手に入れたのですか?」と聞くと、「クリーニング屋から流してもらうんだよ」と答えた(ホントかどうかは定かではない)。
さらにそれだけではなく名護キャンプ中の日本ハム・徳田の折れたバットが有るからとタダで渡された。しかも丁寧に包装までしてくれたのである。
そこで何も買わずに帰るのも悪いと思い、何か記念になるようなものを売ってほしいと言ったら、「沖縄水産」の帽子を売ってくれた。沖縄水産はこの店でユニフォームを作っているとのこと。
さて、その店の名は「奥武山スポーツ店」。野球マニアは沖縄訪問の際には是非とも立ち寄るべし!
場所は、那覇市街から「明治橋」を渡って奥武山球場に向かって歩いて行き、左側にある「ケンタッキー」の先。