佐賀県立森林公園野球場

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99年4月17日、東京6時発の「のぞみ」始発に乗る。500系というヘビみたいな形の車両に初めて乗った。そして10時49分に終点博多着。東海道・山陽新幹線を終点まで乗り通したのもこれが初めてである。

博多駅ホームのキオスクで、「西スポ(西日本スポーツ)」の見出しに「西鉄」の文字を発見。何かと思い買ってみると、「西鉄に並んだ! 中日開幕11連勝」という見出しであった。これはおじさん一本とられたな。

ホームで立喰の「かやくうどん」を食ってから、11時17分発の特急「かもめ」長崎行に乗り、11時55分に佐賀へ到着。

そして12時01分発の普通列車・肥前山口行に乗り替え、12時08分に久保田駅に着いた。この駅は長崎本線と唐津線の分岐駅ながら、さびしい無人駅であった。

ここから25分くらい歩いて、嘉瀬川沿いにある佐賀県立森林公園に到着。なお、久保田駅から歩いていた人はほぼ皆無であった。大部分の人は嘉瀬川の河川敷にある臨時駐車場(10000台収容)に車を停めているようであった。

この球場は、この試合がこけら落し。両翼99.1m、中堅122m、スコアボードは磁気反転式、照明設備は無し。ブルペンが観客席に食い込むよな形で作られているのが珍しい。別名「みどりの森県営球場」ともいうらしい(スコアボードにはそう書いてあった)。

S席は売り切れで、「一塁側A席(4500円)」を買う。ここの入場券売場は変わっていて、客に「みどりの窓口」みたいに、いちいち用紙に席の種類と枚数を書かせていた。なんせ佐賀で公式戦が開催されるのは47年ぶりのことなので、券の売り方も慣れていないのだろう。

試合開始は1時30分なのだが、1時10分頃に雨が降りだした。それでも試合開始に影響はなく、開始前のセレモニーが始まる。まずは両軍監督に花束贈呈。

権藤監督は佐賀県鳥栖の出身で、前日には鳥栖市の「記念植樹及び記念碑除幕式」に出席したそうだ。

また同じく地元出身の緒方、福地(ともに広島)にも花束が贈られた。ちなみに今回のシリーズの告知ポスターも緒方であった。

こういうこけら落しの試合の始球式は普通県知事がやるところだが、この日は一風変わっていて、県知事が少年にボール託し、その少年が投げるというものだった。

試合は前半佐々岡、斉藤隆の投手戦となったが、5回裏に金本が球場開設第1号の先制2ランホームランを打つ。すると7回には代打・町田、8回には前田がホームランを打ち、5−0で広島が完封勝ちを収めた。

さて、場内では珍しく甘栗の売店があった。またライトスタンド後方には木に登ってタダ見をしている人もいた。観客はほぼ満員で、公式入場者数は16500人であった。

帰りには球場前からの臨時バスに乗る。客は老人ばかり数人。やはり大部分の人は車で来たのだろう。約30分で佐賀駅バスセンターに着いた。料金420円。

当初、この日は佐賀に宿泊しようと思っていたのだが、あまり面白い街ではなさそうだったので、博多へ泊まることにした。

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