さよなら川崎球場

第2部

「川崎球場オリオンズさよならイベント」にて(2000年2月26日)

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午後になりグラウンド整備、OBの練習が始まる。「ロッテオリオンズの練習時間はあと5分です」というウグイス嬢のアナウンスがあり大ウケ。

ちなみに、ロビーに貼られていた「参加OBリスト」は以下の通り。ただし森山正義氏などリストに名前のないOBの参加もあったようだ。

氏名 背番号 ポジション 在籍年度
岡島 厚 49 捕手 84〜88
小川清一 11 投手 75〜79
川島正幸 38 内野手 78〜83
倉持 明 21 投手 72〜76,79〜82
佐藤和史 40 内野手 80〜92
佐藤博正 35 投手 74〜80
佐藤文彦 61 投手 84〜85
新谷吉孝 55 外野手 73〜83
田野倉利行 4 内野手 85〜88
得津高宏 25 外野手 67〜82
富岡(旧姓林)俊典 62 捕手 75〜77
長松純明 39 捕手 75〜85
平田英之 41 投手 79〜81
前田益穂 5 内野手 64〜75
水上善雄 7 内野手 76〜89
三井雅晴 18 投手 73〜82
武藤一邦 22 外野手 81〜88
若林 仁 19 投手 75〜81
澤田 潔 元トレーナー
※以下の2名は本日のスケジュール都合によって参加
庄司智久 35 外野手 80〜88
成重春生 38 投手 72〜78
 
スペシャルゲスト 水島新太郎
球審 宗村信行

そして12時半すぎに本日のメインイベント、オリオンズOBによる紅白戦が始まった。始球式はロッテ応援団の松本真一氏。この人は12球団の応援団長の中で最年長で、自ら経営する会社も「オリオンズ観光」と名乗っているらしい。そして本も執筆しているという人だ。

スタメンは以下の通り。

 
倉持   水島
若林   新谷
佐藤和   水上
得津   川島
岡島   武藤
佐藤博   三井
市川   田之倉
  長松
花島   小川

ユニフォームは基本的に当時のオリオンズのもので、白軍がホーム用、紅軍がビジター用を着ていた。しかし、中には現役時代のユニフォームはもう着れない体型になってしまったのか、あるいはユニフォームを持っていなかったのか、ジャージ姿の選手がいた。なお実況はニッポン放送の松本ひでおアナが勤める。


スコアボード

試合は2回に両軍が1点ずつを入れる。そして投手はおおむね1〜2イニングごとに交代し、4回には田野倉がマウンドに上がった。何故かマリーンズのユニフォームを着ている。そして5回には水上に交代。村田のマサカリ投法をマネたりしてスタンドの喝采を浴びた。


OB戦のもよう

ところでスタンドには寒いのにもかかわらずビールの売り子が出現。しかもその一人は日本ハムのオレンジ色のユニフォーム(岡持コーチのもの)を着ていた。そしてその売り子は、後に判明したのだが、「売り子馬鹿」のヨッシーさんだったそうな。知っていればご挨拶したのに…。


突如現れた日ハムユニの売り子。実は「売り子馬鹿」のヨッシーさん

ライトスタンドではオリオンズの旗も振り回される。そして川崎名物?「球場キャッチボール」も。でも、さすがに「流しソーメン」をやる人はいなかった(笑)。


ライトスタンド(この場面は雑誌「FLASH」にも載りましたな)


出ましたっ!(笑)、球場キャッチボール

5回裏になるとOBもバテたのか観客から飛び入りの出場者を募る。飛び入りはスコアボードに「ゲスト」と表示。まるで外国人選手のようで、これもウケていた。ちなみにダラ球会からも一人飛び入りをしたのだが、出番を他人に譲ってしまい、結局出ずじまい。そのうちにサヨナラ暴投で試合が終わってしまった。

   
1x


飛び入りゲストたち(この中にダラ球会の者もいる)

試合後にはまたグラウンドに降りて「川崎球場カルト○×クイズ」。○と思う人は一塁側へ、×と思う人は三塁側へという方式である。ダラ球会は3問めの「水上がプロ野球歌合戦で歌ったのは『ギンギラギンにさりげなく』である」という問題で○にしてしまい全員敗退。

残念賞として「テレビじゃ見れない川崎劇場」のポスターをA4版に縮小したものと、この日のためにわざわざ復刻したという、川崎球場とオリオンズの名前の入った封筒を貰った。これもなかなか貴重で記念にもなる。さすがにファン主催のイベントだけあって細部にこだわりを感じた。


残念賞のポスター縮小版

なお、○×クイズは最後は勝負がつかずに、結局勝ち残った人たちによるジャンケンで賞品を決めていた。賞品は選手着用のユニフォームなど。そして3時すぎに全てのイベントは無事に終了した。充分楽しませていただいた。実行委員の方々ありがとうございました。

さて、球場をあとにしたダラ球会は、まだ懇親会をやるには時間も早いので、ライトスタンド裏に行ってみた。このへんは球場の設計をしたあと、急遽道路が作られたため、その分ライトスタンドが削られてしまったという曰くつきの場所である。

そしてあの「10.19」の時に、タダ見のファンが鈴なりになったマンション「ハウスプラザ角倉」へ。そこでは運良くマンションの関係の方にいろいろ裏話を聞くことが出来た。おまけにエレベーターで上まで上がらせてもらった。


ハウスプラザ角倉(右は家宅侵入?をするダラ球会)

そして「新川通り」を歩いて川崎駅へ戻る。この通りには「週刊ベースボール」の田村大五氏が昔よく通ったらしい古本屋や、いまだに阪急や大洋などの古い野球帽を売っている「辻野帽子店」がある。帽子屋では中日のCD帽を買った者も。その後「岡田屋モアーズ」7階の焼鳥屋で懇親会。さらには居酒屋へと宴は流れていったのだった。

<関連リンク>

2・26川崎球場オリオンズさよならイベント公式デジタル写真集

★★★

第3部・「オープン戦前売り」にて

につづく

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