高砂市野球場

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99年3月26日午前10時41分、山陽本線の宝殿駅で下車する。と、この時、急に雨が降り出した。実はここには前年の8月にもウエスタン・リーグを観に来たのだが、雨天中止になってしまったのである。なんかイヤな予感がする。

今日のカードはオープン戦・阪神−広島。駅前のJR西日本系のコンビニ「Heart In」で飲食物を買い、とにもかくにも球場へ向かう。

徒歩約20分で、高砂市総合運動公園に到着する。その道中では「中止になっても、せめて練習ぐらい見たいわ」というファンの声が聞こえた。

公園に着き球場の見える場所まで来ると、まずはスコアボードの上を見上げる。今までの経験から、ここに球団旗が掲げてなければ中止である。見ると阪神と広島の旗があった。良かった。今回は無駄足にはならなかった。

球場の正面にまわって内野席券2500円を買う。席は内野席(スタンド席)、芝生席の2種類で、全て自由席である。球場前にはお好み焼きやたこ焼の屋台が出ていた。

中に入ると、雨を避けるためネット裏の屋根のある部分はぎっしりであった。それでやや3塁側の屋根の無い部分に座る。

開設は72年9月12日。両翼91.2m、中堅120m、照明は無し。収容人員は20000人。スコアボードは手書きで中央の部分がそのままバックスクリーンを兼ねている。

そしてバックスクリーンの前には植木で高砂市のマークが型どられていた。ちなみにスコアボードの選手名の字体が阪神と広島では違った。たぶん別の人が書いたのだろう。

試合前には阪神・定詰、広島・鈴衛に花束が贈られる。定詰は新日鉄広畑、鈴衛は伊丹西高出身だから一応地元の選手だからだろうか? そのあとはお決まりの高砂市長の始球式があり、午後1時に試合開始。

先発投手は阪神・薮、広島・菊地原。4回表に金本、江藤の連続タイムリーで広島が2点を先制。その後も2点を加える。阪神は6回裏に代打八木の犠牲フライで1点を取るにとどまる。広島は山内−玉木重と投手を繋いで4−1で勝つ。試合時間はちょうど2時間半。

観客は内野スタンド席はほぼ満員、芝生席は3割くらいの入りであった(公式発表6000人)。

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