高崎市城南野球場

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2000年5月27日、朝7時50分に早々と高崎駅に到着。試合開始は13時半なのに何でこんなに早く着いたかと言うと、前夜川口で徹夜で飲んでそのまま高崎へ直行したからである。おかげで気分が悪い。電車を一旦途中下車してトイレで吐いたほどだ。それでも野球を観に行く。

でも朝早く着いたおかげで、1日45個限定の高崎駅弁「上州の朝がゆ」(350円)の最後の1個を買うことができた。さっそくホームのベンチで食う。飲んだ翌朝のおかゆは胃にやさしい。さらに昼食用に「だるま弁当」(900円)も買っておいた。

上州の朝がゆ(漬物付) だるま弁当(下仁田産の赤いコンニャクがキュート)

さて朝食が済んだら次は風呂だ。高崎駅西口から10分ほど歩いたことろに「高崎温泉 不動かくれの湯」という温泉があるらしい。入浴料は大人700円(平日は600円)。泉質は弱アルカリ性低張性温泉とのこと。中に入ると4〜5人が入浴中であった。


高崎温泉 不動かくれの湯

風呂を出てもまだ9時半。他にすることもないので城南野球場へ向かう。球場は温泉から歩いてほんの数分である。高崎駅からまっすぐ来れば徒歩15分、上信電鉄南高崎駅からならば徒歩5分くらいであろう。

球場前にはすでに、いか焼、かき氷、クレープなどの屋台が出ていた。開門の11時までまだ時間があったので、それまで近くの公園のベンチで横になって寝る。まるで浮浪者だ。

城南野球場は、烏川の大音寺河原に作られた高崎市城南総合運動場内にあり、他に陸上競技場、プール、ゲートボール場、弓道場を併設。陸上競技場はこの日、臨時駐車場になっていた。

球場正面の向かい側にはひなびた雰囲気の売店があり、おにぎり、パン、すし、やきそば、だんごなどが売られていた。なお、場内には紙コップの清涼飲料水の自販機(100円)のみで売店は無い。


球場向かい側にある売店

本日のカードはイースタンリーグ西武−巨人。例年この球場で恒例となっているカードで、今年で15回目だそうである。入場料は、内野席・大人1800円(前売り1600円)、内野席・小人600円(同500円)、外野席・大人800円(同600円)、外野席・小人300円(同200円)。

城南野球場の開設は1936年11月11日。これは日本プロ野球のリーグ戦が始まったのと同じ年で、意外と古い球場だ。神宮球場をモデルにして作ったと言われている。しかしその後改築が行なわれたのだろう。球場正面には「定礎 昭和60年6月」と書かれていた。

グラウンドは両翼95m、中堅120m。照明塔は4基。内野席は全て長椅子で収容5000人、外野は芝生席で収容7000人の計12000人。スコアボードはこの年の5月3日に完成したばかりの2色表示のLED式電光掲示板。選手名表示の部分がメッセージボード兼用となっていて、ホームランが出た時などには下の写真のような表示が出る。

新設された電光掲示板 ホームランが出た時

三塁側のスタンド裏には国道17号線が走っている関係から、高い防球ネットが設置されている。ブルペンはファールグラウンドに各々2人分ずつあるが、スタンド下にも物品倉庫然としたブルペンがあった。

試合前には高崎市長のあいさつ。市長は出来たばかりの電光掲示板を、「県内で最高のスコアボード」と自慢していた。なお、今回のゲームは「市制100周年」を記念して行われるようで、そのため珍しく主催球団の西武・大石監督のほうから市長へ花束が贈呈された。

その後両監督と地元出身の西武・高山健一と富岡大記に、地元少年野球チームのキャプテンから花束贈呈。そしてカラーボール投げ入れ、市長による始球式と続き、定刻13時半をちょっとまわったところでプレイボール。

先発投手は西武・寺本、巨人・小野。1回裏、西武は1番高山久が左中間にいきなり初回先頭打者ホームラン。しかし巨人は3回表、この時二軍落ちしていた3番二岡のポテンヒット、4番大野のヒット、5番渡辺のホームランなどで一挙5点を奪い逆転。

なお、西武は6回表からデニー、7回表からは西崎が調整登板でマウンドへ。やはりこのクラスの選手が登場すると、スタンドからは大きな歓声が上がった。その後試合は、両チームとも小刻みに得点を加えるが大勢は変わらず、7−4で巨人の勝利に終わる。

観客の入りは、内野席は満員、外野席も半分くらい入っていた。このシリーズは完全に高崎市民に定着しているのだろう。ライトスタンド後方の高台にある駐車場からも10数人のタダ見がいた。

ネット裏から タダ見スポットからの眺め

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