天童市野球場

MAP

1999年10月11日、前日鶴岡から午後11時過ぎに帰宅したにもかかわらず、午前5時45分に起床する。そして今日も山形県へ出掛ける。

東京から2日続けて山形へ日帰りするヤツなんてきっとあまりいないだろう。これも「ウイークエンドフリーきっぷ」を有効活用して、旅費をなるべく安く上げたいからである。

東京駅7時24分発の「つばさ113号」の16号車自由席に乗り込む。以前山形新幹線に乗った時は、かなり込んでいたが、今回は空いていた。そして9時51分山形に着く。

9時57分発の普通列車に乗り換え、3分程で北山形に到着。わずか1駅でこの列車は終着である。ここから先は、山形新幹線の新庄延伸工事のため、バスによる代行運転となるためである。

北山形駅の東口から「列車代行バス快速新庄行」に乗る。バスは観光バスタイプのものであった。乗車率は8割くらい。そして10時35分に天童に到着。

さて、天童と言えば「よしみ」、いや「将棋の駒」である(笑)。天童の町には、郵便ポストの上とか橋の欄干とかタクシーの屋根とか、至る所に将棋の駒が置かれていた。そして駅前に「天童市将棋資料館」というのがあったので、ちょっと入ってみた(入場料は300円)。

そうこうしてる間に昼が近くなったので、駅前の「國丼」という店に入り、「山形名物いも煮定食」を食った。いも煮の鍋には、さといも、牛肉、ねぎ、コンニャク、ゼンマイ、しめじなどが入っていた。ご飯、小鉢付きで900円。

駅西口から徒歩20分弱で「天童市スポーツセンター」へ到着。スポーツセンターには野球場の他には、体育館、テニスコート、多目的運動広場(陸上競技場)が併設されている。

今日は、「国際親善野球大会・全日本−キューバナショナルチーム」第2戦がここで行われる。入場料は、内野A・2500円(高校生以下1500円)、内野B・2000円(同1000円)、外野席・1000円(中学生以下無料)。

内野Aのチケットを買う。窓口ではパンフレットをくれた。前日に鶴岡で貰ったものとほぼ同じだが、広告が違っていた。そして入場をすると、入口でまた同じパンフレットを渡された。

天童市野球場は両翼100m、中堅122m、照明塔6基、スコアボードは磁気反転式だが、選手名は手書きである。客席はネット裏の中央部のみが背もたれ付きで、内野Aは長椅子、内野Bはコンクリートが階段状になったもの、外野は芝生席。

12時45分に開会式が始まった。まずはスタメンの紹介。ベンチから選手がひとりずつ出て来てファールライン上に並ぶというスタイルである。そして国歌斉唱、天童市長のあいさつ、来賓紹介、「ミス将棋の女王」より両軍監督に花束と記念品の贈呈(当然「将棋の駒」だろうか?)、天童市農協から記念品(リンゴのようだった)、小学生による始球式が行われた。

そして13時11分にプレイボール。先発は全日本・原田(住友金属鹿島)、キューバ・リセア。両投手とも好投を見せ、6回まで両チームとも無得点が続く。

なお、この日の観客は前日の鶴岡同様たいへん多い。内野Aはほぼ満員で、内野Bは半分以上、外野は3割くらいの入りであった。

7回裏キューバは2番手のコラーレスに交代。ここで試合が動いた。1死1塁から4番清水(鷺宮製作所)がレフトへ先制ツーランホームランを打ち込んだ。そして8回裏にはキューバ3番手ヤネスから2番斎藤(三菱重工横浜)がレフト線へタイムリー二塁打で追加点。

一方キューバは9回表、全日本3番手の中村泰(慶大)から6番アブリュのヒットで1点を返すにとどまり、3−1で全日本がこのシリーズに連勝をした。試合終了は15時33分。

帰りは天童駅16時6分発の北山形行快速の代行バスに乗ろうとしたが、それよりも後の16時10分発の各駅停車の代行バスが先に来た。そして続いてバスが来たので、やっと快速が来たのかと思ったら、それは各駅停車の続行便であった。バスは連結運転出来ないので、多客時間帯は続行運転をするようだ。

結局快速バスの姿は見えず、各駅停車のバスに乗って北山形へ。バスは予定より4分早く北山形に到着した。やはりバスは鉄道と違ってダイヤ通りにはなかなか走れないようだ。そして仙山線の電車に乗り換え山形へ。すると山形新幹線「つばさ」は、行きとは打って変わって大混雑。17時12分発はすでに満席で、続く18時4分発にも長い行列が出来ていた。

そこで座るのはあきらめて、とりあえず17時12分発の「つばさ」に乗り、米沢で普通列車に乗りかえることにした。これは普通列車ならば少なくとも福島までは座って行けるだろうという判断からである。

米沢駅では、米沢牛を使った駅弁「牛肉どまん中」(1000円)と酒を買い、普通列車の車内で酒を飲みながら弁当を食う。座ることに固執したのは、実はこれをしたかったからでもある。弁当は出来立てでまだ温かかった。旅では一番至福のひとときである。

そして福島から東北新幹線に乗車したが、またも満席。結局大宮までずっと立ちっぱなしだった。

目次へ

inserted by FC2 system