高知市東部野球場

MAP

高知市野球場」→「春野球場」からの続き

1999年10月19日、高知黒潮リーグツアー3日目。朝食は「牛丼専科」という24時間営業の店で、肉うどん(380円)を食う。この店にもスポーツ新聞が置いてあった。新聞を買わなくてすむのは、旅の予算上たいへん有り難い。

そして「はりまや橋ナスターミナル」から、10時40分発の土佐電鉄バス・前浜(まえのはま)行に乗り、介良橋(けらばし)というバス停で降りる。他に下車客はいなかった。所要17分、340円。

バス停から徒歩7分ほどで高知市東部野球場に到着。球場は「白鷺苑東部環境センター」というゴミ処理施設? 内にあり、しかも隣で工事をやっていた関係からスポーツ施設らしくない殺風景な雰囲気であった。

ここには他に体育センター、多目的グラウンド、ソフトボール場、ゲートボール場、テニスコートなどの運動施設が併設されていて、それらをひっくるめて「高知市東部総合運動場」と言うようである。

高知市野球場とともにこの球場はダイエーホークスのキャンプ地としても使われているため、球場横の本来テニスコートだったと思われる場所に室内練習場が建てられていた。

球場前にはダイエーグッズを中心にした出店が出ていた。また、中華まん各種、うどん、おにぎり、炊き込みご飯などの売店もあった。売店内には、春季キャンプの時に書かれたと思われるホークスのサインが飾られていた。なお清涼飲料水関係は、売店、自販機を含めすべて紙容器で缶入りは無し。さすが「環境センター」内だ。

球場正面の壁に「定礎 平成2年7月」と書かれていたので、たぶんそれが球場の開設時期だと思われる。両翼94m、中堅120m、照明無し。スコアボードは手書きでDH制非対応の9人表記。客席は内野スタンド部分は長椅子のみ、その他は芝生席である。

本日のカードはダイエー−西武。ダイエーのスタメンには一昨日(高知市野球場)と違い、レギュラークラスの名前は無かった。しかし先発投手は日本シリーズでも登板が予想される星野順治である。一方西武の先発は2年目の佐藤友紀。

試合は12時半開始。1回裏ダイエーは5番内之倉のヒットで1点を先制する。だが西武は4回表、1死1、3塁から7番上田のスクイズで同点に追いつく。しかしその裏、ダイエーは8番吉本亮のショート左を抜けるヒットで再び1点勝ち越す。

その後ダイエーは、ヒデカズ−吉田−藤井、そして9回表には篠原を投入。完全に一軍の投手リレーである。

しかし盤石の継投のはずだったが、篠原が7番渡辺、8番犬伏、9番古屋に3連打を浴び、1死満塁のピンチ。ここで1番岸川にレフトへ犠牲フライを打たれて同点にされてしまった。

その裏ダイエーの攻撃はあっさり3人で終わり、結局引き分けに終わった(黒潮リーグは延長戦はない)。試合終了は15時22分。

試合が終わるやいなやバス停まで急いで歩き、15時31分の「はりまや橋」行きに乗る。このバスを逃がすと次は、1時間後になってしまうからだ。

他にこのバス停から乗る客はいなかった。そしてこの日の宿泊も「カプセルホテル高知」。夕食は、1日くらいは贅沢をしてもいいだろうと思い、いろいろ迷った末に「赤とんぼ」という郷土料理の店に入り、「土佐珍味会席」(2500円)を食った。

これは、「カツオたたき」、「カツオ刺身」、「ゴリ唐揚げ」、「サエズリ(鯨の舌)」、「ちゃんばら貝」、「どろめ(イワシの稚魚)」、「酒盗(カツオのはらわたの塩辛)」などの土佐料理に寿司4カン(鯨、生海老、カツオたたき、マグロ)が付いたもので、なかなかリーズナブルであった。

そしてビールと日本酒を飲んだのは言うまでもない。ただし「地酒」は値段が高いのでやめた。余談だが、隣のテーブルでサラリーマンらしき人が、大リーグの「リーグチャンピオンシップ(メッツ−ブレーブス)」について何やら熱く語っていた。どこの土地にも野球好きはいるもんだ。なお、この日は午後8時すぎには寝てしまった。

「安芸市営球場」に続く。

目次へ

inserted by FC2 system