上柚木公園野球場

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さて、ここで球場の概要を。開場は2000年10月。グラウンドは両翼98m、中堅122m。ブルペンはファウルグラウンド内に各2人分。照明設備は無し。スコアボードは磁気反転式。なお、カウント表示器もメイン、サブともランプ式ではなく磁気反転式だった。これはわりと珍しいのではないだろうか。

ネット裏から 一塁側から
   
三塁側から ブルペン

 

スコアボード 磁気反転式のカウント表示器

観客席はネット裏上部の3列(30席くらい)にのみ背もたれ付の椅子があり、その他の内野席は全て長椅子で内野は1600人の収容。外野は芝生席で1400人収容の合計3000人。なお、ネット裏最上部の1列は「八王子警察署警備担当席」となっていた。

スタンドからはセンターからレフト後方にかけて多摩ニュータウンのマンション群が見える。こういう景色の見える野球場は、筆者の知る限りでは他に思いつかない。

そして平日のデーゲームながら観客数は目測で約1000人となかなかの入り。レフト芝生席にはダイエーの応援団が二軍戦にもかかわらず来ていた。また、ネット裏にはFBS(福岡放送)の名前の入ったビデオカメラが置かれていた。福岡のホークス応援番組ででも映像が流れるのであろうか。

FBSのビデオカメラ ホークス応援団

スタンド下には売店が出ていて、弁当(400円と500円の2種)、サンドイッチ250円、惣菜パン150円、菓子パン100円、清涼飲料水(ペットボトル)150円などが売られていた。また、球場入口付近にはジャイアンツグッズの移動式売店も出ていた。


ジャイアンツグッズ売場

試合開始前には、当球場でのプロ野球初開催を記念して、地元の子どもから両チーム監督に花束贈呈、そしてサインボールの投げ入れが行われた。またマスコットのジャビットも来ていて、逆立ちやバック転を披露していた。

さて、試合は巨人・安原、ダイエー・松の先発で13時にプレイボール。ちなみに巨人主催ながら指名打者制を採用している。そして審判は3人制。2回裏、巨人は二死二塁から8番小田の左前打で1点を先制。しかし4回表ダイエーは、3番荒金の中堅左へのソロホームランで同点。なおも二死一、二塁から8番山崎の右翼への二塁打で1点を追加して勝ち越し。さらに9番加藤の内野安打、1番川崎の左前打でこの回4点を奪った。そして5回表には6番野々垣の中前打で1点を追加して5−1となった。

5回裏が終ったところで、試合前に配られた抽選券の当選者が発表された。発表の方法は、当選者の氏名を球場入口に貼りだすというもの。引換券などは無いので、これだと勝手に当選者の名を騙ってもわからないのでは無いだろうか。まぁ、そこまで厳密にするほどのものでもないか。ちなみに賞品は、4ウェイバッグ、タオル、ストラップだった。

6回表ダイエーは、この回から代わった真木から1番川崎、2番辻の連続二塁打で2点を追加。さらに8回表にも今度は小野から、4番吉本の中前打でまず1点。そして二死二、三塁から本間の一塁ゴロを田中がトンネルして2点を追加して10−1と大量得点差になった。巨人は8回裏にこの回から代わった福山から堀田、山田の連続タイムリーヒットで2点を返すが反撃もここまで。9回裏を吉武が締めて10−3でダイエーの完勝に終った。試合終了は16時7分。

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