大田スタジアム

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2000年8月30、31日の2日間、大田スタジアムでプロアマ交流試合が行われるという。これは是非とも観に行きたい。今回の試合は往復ハガキによる事前申込み制。そこで1試合あたり各2通の計4通を応募。抽選の結果そのうち3通が当選した。これで2試合とも無事観戦することが出来る。


当選ハガキ

まずは8月30日から。山手線に乗り品川で下車し「ラーメン二郎品川店」で昼食。小ブタにんにく野菜まし(700円)を食べる。腹一杯で少し苦しくなり、「夕食いらず」となった。おしるべしラーメン二郎。

そして北品川まで歩いて京浜急行に乗車。ふと駅の案内図を見ると、国道1号線に架かる八ツ山橋には「ゴジラ上陸地点」書かれてあった。また、駅前にはヒロスエの母校・品川女子学院があった。なんとなくコンサートホールのような外観であまり学校ぽくない建物だ。

各駅停車で9分、大森海岸で下車して徒歩で大田スタジアムへ向かう。平和島競艇場を横目に眺めつつ約30分で到着。このあたりは倉庫街のため、大型トラックがビュンビュン走っていて散歩がてらという雰囲気ではなかった。

試合が始まるまでまだ充分に時間があるので、付近の散策をして時間をつぶす。まずは大田スタジアムのある「東京都立大井ふ頭中央海浜公園」をうろつく。ここは、陸上競技場、テニスコート、第一・第二球技場、野球場6面、ゲートボール場などを擁す面積38.3haの都営公園。

6面ある野球場のうち4面には照明設備があり、そのうちCグラウンドでは「第22回日本私立医科大学協会加盟大学職員野球大会」が行われていた。職員は大学野球と同じユニフォームを着ていた。

そのあと「東京港野鳥公園」に行く。都合のいいことに8月1日〜9月30日の間は入園無料になっていたので入場する(通常は入園料300円)。鳥よりも干潟いっぱいにいたカニが印象的だった。

大井ふ頭中央海浜公園の野球場 東京港野鳥公園

16時半頃球場に戻る。今日の試合は巨人(二軍)対東京ガス。入口で当選ハガキを係員に渡すと、ラッキーカードとタブロイド版4ページの「プロ・アマ交流試合観戦ガイド」を手渡された。

観戦ガイドの内容は、メンバー表と巨人・高田二軍監督や東京ガス・仲沢監督、シダックス・竹内監督らのコメント、社会人出身の巨人・高野、川中、小野、内薗や東京ガス、シダックス選手たちの交流試合にかける意気込みなどが、カラー写真を交えて紹介されていた。


球場入口

大田スタジアムは大田区民の強い要望により、1993年に着工し1995年6月竣工。観客席はメインスタンドが背もたれ付きで882人収容、内野は背もたれ無しの独立型で2456人収容の計3338人。ただしこの他に外野に芝生席がある。

両翼97.6m、中堅122mでグラウンドは全面透水性人工芝。バックネット前のグラウンド上には「OTA STADIUM」と書かれている。照明塔はO字型のものが6基。これは「OTA」の頭文字をかたどったのだろうか。スコアボードは電光式で球速表示付き。


スコアボード(右下に球速表示が有る)

外野スタンド裏を首都高速湾岸線が走り、上空には羽田空港発着の飛行機が飛び交うため騒音がちょっと気になる。またセンター後方には東京貨物ターミナル駅が見える(その隣には新幹線の車庫がある)。


ネット裏から


三塁側から

コンコースには地元のたこ焼き屋が出店する売店があり、ソースやきそば400円、たこやき(10個)400円、お好み焼400円、各種弁当(幕の内、洋食カツ、デラックス)1000円、おにぎり弁当800円、かき氷300円、とうもろこし250円、パイナップル(棒に刺したもの)150円、生ビール400円、レモンサワー300円、清涼飲料水(ペットボトル)200円、同(缶)120円などが売られていた。また場内には、100円の紙パック飲料の自販機もあった。


売店

17時15分になるとオープニングセレモニーが始まる。同時に照明も点灯。両チームベンチ入りメンバーが1人ずつ紹介されマウンドを中心に並んでゆく。そして東京ガスのマスコットガールも紹介される。続いてスタメンの発表。メンバーは以下の通り。

東京ガス   巨 人
新 島 宮 崎
天 野 山 田
高見澤 福 井
DH 真 崎 渡 辺
有 馬 DH 永 池
高 橋 大 場
菊 池 川 中
久保田 十 川
三 吉 小 田
徳 村 P 進 藤

なお、審判は主審・名幸、一塁・敷田、二塁・酒井、三塁・鶴田の4氏。すべてプロ側である。そしてジャイアンツファイヤーガールズから両軍監督に花束と記念品の贈呈。なおグラウンドにはジャビットも来ていて、東京ガスのベンチ前で逆立ちやバック転をして、東京ガスの選手たちに一緒にやろうと手招きをしていた。

つづいてホームラン競争。1人10スイングずつで、東京ガスは高見澤0本、有馬1本。巨人は福井2本、大野0本でとりあえず前哨戦はプロの勝ち。まぁ、勝ったからといって、表彰は何もなかったが。なお、今日の試合は両チームとも木製バットを使用。

両チームがマウンドを中心に整列 ホームラン競争

つづいてスピードガンコンテスト。まずは一般観客4人、そして東京ガスからは千里、飯野、巨人からは佐々木、大場が登場。最高記録は千里の138km/h。

そして巨人選手のサインボール投げ入れ、府中二中ブラックイーグルスの少年による始球式があり、18時にプレイボール。

1回裏、巨人はいきなり無死満塁のチャンスを作り、渡辺の犠飛、永池のタイムリーヒットとセンター高見澤の悪送球で3点を先取。この時には、やはりイースタンリーグで独走しているチームとアマチュアでは、いい勝負は期待出来ないのかなと思われた。

しかし2回表、東京ガスは2死1、3塁から久保田がライト線へ二塁打を放ち1点を返す。そして4回表には有馬がレフトスタンドへソロホームランを打ち込み1点差とした。一方巨人は2回以降、東京ガスの先発・徳村、6回から登板の谷田部を打ちあぐみ、なかなか追加点が奪えない。

7回表、東京ガスは巨人3番手の佐藤充から1死1、3塁のチャンスをつかみ、ここで高見沢の内野ゴロの間に3塁走者が返り遂に同点。

そして迎えた8回表。二死満塁から天野が右中間に走者一掃の三塁打を放ち、これが決勝点になった。8回裏から東京ガスは古賀が登板。9回裏、最後は1塁走者の十川を牽制球で刺してゲームセット。東京ガスが歴史的な勝利を飾った。天野が決勝打を含む3安打、守備でも好守を見せてヒーローとなった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京ガス
巨 人

最後にスタンドの様子。観客動員は内野席はほぼ満員だったので3000〜4000人くらいと思われる。ネット裏には吉田孝司、大森剛の姿があった。現在では巨人のスカウトをやっているのだろうか。2人ともオロナミンCを飲んでいた。


大森剛氏

5回終了時には、場内に大友康平の「私を野球につれてって」が流れ、スコアボードにはラッキーカードの当選番号が発表。また7回終了後には、ファイヤーガールズとジャビットが「ジャイアンツパラパラ」なるパフォーマンスもあった。

ジャビット ファイヤーガールズ

帰りは京急バスの臨時便に乗りJR大森駅へ。所要11分で運賃は210円。定期便は本数が少ないので、二軍戦にもかかわらず臨時便を出してくれるとはサービスがいい。

8月31日(巨人−シダックス)へ続く

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