西武第二球場２～球場風土記

西武第二球場

続いて西武第二球場の概要について。なにぶんこの球場については資料がほとんど無いので正確な開設日は不明だが、おそらく1979年に西武球場と同時に開設されたものと思われる。

ただし古い資料を見ると、かつて「西武園第二球場」というのがあり、その跡地に室内練習場や選手寮が建設予定と記述されていた。ということは、現在の第二球場はひょっとしたら「旧・西武園第二球場」を改装したものなのかもしれない。

第二球場の後方には西武ドーム

グラウンドは1999年に西武ドームの拡張に伴って、両翼100ｍ、中堅122ｍと同サイズに拡張。そのため外野後方の通路には、人１人がやっと通れるほどの狭さになってしまった場所がある。

外野フェンスは通路ぎりぎりまで拡張

スコアボードは得点表示のみの簡素なもの。照明設備は無し。バックスクリーンは板ではなく緑色のネットを張っただけのもの。ブルペンはファウルグラウンド内に各々２人分。ネット裏にはプレハブの小屋が２つあり、その中では公式記録員、ウグイス嬢や、控えの投手がスコアをつけていたりする。


スコアボード	得点板を掲げる係員

ネット裏のプレハブ小屋

トイレは外野の球場入口の階段下に１ヶ所のみ。売店類は無く、清涼飲料水の自販機がネット裏一塁寄りと球場入口階段下に計２台ある（130円）。

観客席は基本的に無く、グラウンドのまわりには30台程度のベンチが置かれているだけである。また、西武球場で使われていたと思われる肘掛け付の椅子も数脚置かれている。そのため観客は立見や三塁側奥の高台など、思い思いの場所からグラウンドを眺めている。当然入場は無料。