スタルヒン球場

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さて、このへんでスタルヒン球場の概要について紹介しよう。1948年12月1日、旭川市営球場として完成。翌年3月31日が開場日となっている。1981年から83年にかけて、旧球場の老朽化に伴ない「近文公園硬式野球場」として建設。1982年9月23日、坂東旭川市長により「スタルヒン球場」と命名される。そして1984年4月1日にオープンされた。

概算事業費は19億円。収容人員は内野10000人、外野15000人の計25000人。両翼95m、中堅120m。スコアボードは前回来た時(1995年)には手書きだったが、今回来てみると磁気反転式に変わっていた。照明設備は無し。

ネット裏から
   
一塁側から 三塁側から
   
センター側から レフト側から
   
スコアボード 旧スコアボード(1995年)

観客席はネット裏の前部のみ背もたれ付き。その他の内野席は全て長椅子。外野は芝生席である。ブルペンは内野スタンド下に設置されており、客席へ登る階段から覗くことが可能である。

内野席 外野席
   
観客席案内図 ブルペン

なお、球場正面にはこの球場のシンボルとして等身大の「スタルヒン像」がある。これは「旭川が生み、旭川が育てた大投手スタルヒンの面影を今こそ残さねばと、旭中OBの気運が熟し、地元旭川をはじめ東京、札幌と幅広く協力を求め、多くの人々の善意に満ちた激励と好意に依り、巨人軍時代の勇姿を再現」したものだそうである。建立は1979年10月となっているので、旧・旭川市営球場時代に建てられたものと思われる。

   
スタルヒン顕彰像

さてこの日はダラ球会の北海道観戦会である。カードは日本ハム−ロッテ。ということで12時半にそのスタルヒン像の前に集合。参加者は全部で4名。揃ったところで入場券を購入。ちなみに入場券の種類は、ネット裏・内野指定席A5000円、内野指定席B4000円、外野席(一般)700円(小・中学生400円)の3種類のみ。内野と外野でずいぶん価格差がある。


入場券

三塁側B指定席に入場。まずは場内の売店の探索に向かう。売店の運営者は「旭川市公園緑地協会」、「(社)旭川身体障害者福祉協会 友愛の店いぶき」、「旭川市母子福祉連合会母子会の店」の3つがあるようだった。

売られていたものは、幕の内弁当(500円)、お寿司詰め合わせ(350円)、おにぎり(2個・200円)、缶ビール(レギュラー・300円、ロング・400円)、清涼飲料水(缶・120円、ペットボトル・150円)など。


母子会の売店

その中で目を引いたのは、「スタルヒン球場グッズ」である。地方球場で「球場グッズ」が存在するのは極めて珍しい。グッズは、帽子4種(各800円)、タオル2種(200円、450円)、団扇(150円)など。このうち帽子2種と団扇を記念に購入した。なお、帽子のうちの1種は、球場整備員の被っているものと同じものであった。


スタルヒン球場グッズ

帽子 団扇(裏には「必勝」と書かれている)

なお、上記の球場グッズは「旭川市公園緑地協会」の売店で売られていたもので、「友愛の店いぶき」のほうでは、別の種類の帽子やメガホン、タオル、団扇、マグネット付きボールペンなどが売られていた。

そしてもう一つ目についたのは「スタルヒンそば」である。これは玉子をボール、天ぷらをグローブに見立てたもので、早い話がただの「天玉そば」である(笑)。なお「うどん」も有り、ともに350円。西武百貨店で昼食を買ってあったのだが、写真を撮りたかったので食べてみた。

そばコーナー スタルヒンそば(350円)

さて、試合前には両軍選手代表(日・片岡、ロ・諸積)に花束贈呈、「君が代」吹奏、市長の始球式などのお決まりの行事があり、定刻13時30分にプレイボールがかかった。先発投手は、日本ハム・関根、ロッテ・ノット。

1回裏日本ハムは2番小笠原がバックスクリーンへ先制ホームラン。すると2回表ロッテは6番福浦のヒットで同点に追いついたあと、8番橋本がライトポール際で2ランホームラン。これはプロ入り初ホームランである。

3回裏に日本ハムが2点を入れて同点にすると、4回表にはまた橋本がライトスタンドへ3ランホームランで勝ち越し。橋本にとってこの球場は生涯忘れられないものとなるだろう。

しかしその裏日本ハムはウィルソンのホームランなどで4点を奪いあっさりと逆転する。すると5回表にロッテは3点取り逆転、6回裏には日ハムが4点取りまた逆転。8回表にはロッテが2点入れ同点と、シーソーゲームを展開する。

そしてだいぶ日が傾いてきた9回表、平井がレフトスタンドに決勝の2ランホームランを打ち込んだ。試合終了は17時46分。おそらく同点で9回が終わっていたら日没コールドになったいたことだろう。観衆は13000人。

帰りは「北高前」バス停から道北バスに乗り旭川駅へ。何故か行きと運賃が違い、200円だった。そのあと、ダラ球会恒例の懇親会。「旭川ラーメンを食べたい」という意見が出たため、前日行ったばかりの「天金」へ再び入る。今度は「味噌野菜ラーメン」(700円)を食った。


天金のラーメン

そして20時00分発の特急「スーパーホワイトアロー」に乗車。その際に「Sキップフォー」を購入した。これは9680円で旭川〜札幌間の乗車券・特急自由席券が4枚セットになったものである。旭川〜札幌間の運賃は2420円なので、自由席特急料金の1980円が丸々浮いた計算になる。4人いてちょうど良かった。

車内で懇親会の二次会をやっているうちに、21時23分札幌到着。地下鉄南北線で中島公園へ行き、「カプセルイン札幌」へチェックイン(3200円)。その後、すすきのの「つぼ八」で三次会。そして翌日は札幌円山球場へ。

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