坊っちゃんスタジアム

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そろそろ入場しよう。グラウンドは両翼99.1m、中堅122mで甲子園とほぼ同じ約14300u。内野は混合土、外野は天然芝、内野ファウルグラウンドと外野ファウルグラウンドのフェンス際には人工芝が敷かれている。スコアボードは50m×6.6mの大型で磁気反転式(2002年に電光式に変更)。そしてAv.、HR、球速表示や3色(白・青・赤)の大型メッセージボードも付いている。

ネット裏2階席より 三塁側内野席より
   
一塁側内野席より 三塁側2階席より
   
スコアボード

照明設備は、2階席上に大屋根先端投光器が4群と外野側に4基の照明塔があり、利用目的に応じて5段階に調光可能。内野で最大平均約2500ルックスまでの照度がある。


2階席上の大屋根先端投光器

収容人員は内野1階席約10200人、内野2階席約9800人、外野席6200人、立見席3800人(内、車椅子席136席)の合計30000人。座席は1階ネット裏は座面の跳ね上がる形の背もたれ付でドリンクホルダー有り、その他の1階内野席と2階席は座面固定型の背もたれ付、外野は背もたれの無い長椅子である。また、内野スタンドにあるネットはわりと低く、10段目以上に座れば視界の邪魔にならない。

1階ネット裏 内野席
   
外野席 内野席のネットは低い

以上のような設備からわかるように、ここは日本でもトップクラスの地方球場である。また、プロ野球のフランチャイズとして使ったとしても申し分ない球場といえるであろう。グリーンスタジアム神戸や千葉マリンスタジアム、さらには札幌ドームのように、いつの日かこの地をフランチャイズにする球団が現れるのだろうか。

内野スタンド下コンコースには、過去の春・夏甲子園大会の新聞記事のレリーフが第1回から前年度の分まで展示されていた。また、コンコースにはいくつかの売店があり、各種弁当1000円(「坊っちゃん弁当」なんてものも有り)、焼きそば500円、いなり(3個)500円、焼き鳥(5本)500円、フランクフルト300円、唐揚げ500円、サンドイッチ300円、清涼飲料・缶200円、ペットボトル300円、ホットコーヒー200円、缶ビール500円、生ビール600円、日本酒500円などが売られていて種類も豊富。そして瀬戸内海沿岸らしく「じゃこ天」300円もあった。ただし麺類に関してはカップヌードル(300円)しかなくてちょっと貧弱。そしてグッズ類の売店は、2階席下にもあった。

新聞記事のレリーフ
   
各種売店 グッズコーナー

そろそろ試合が始まるようだ。本日のカードは阪神−広島オープン戦。別に筆者は阪神ファンではないが、結果的に神宮〜松山と阪神戦を2試合続けて追っかけてきたことになる。試合前に広島・新井と地元愛媛県出身の阪神・沖原に花束贈呈。ライトスタンドには「沖原選手がんばれ! 城西中学校」という横断幕も見受けられた。

そして13時にプレイボールがかかる。先発は阪神・藤田、広島・高橋。2回表、広島は2死1塁から6番浅井の左中間三塁打で1点を先制する。さらに阪神に送球ミスがあり2点目が入る。しかし3回裏、阪神は2死3塁から1番坪井の中前打で1点、さらに4回裏には無死2、3塁から5番クルーズの左犠飛で2−2の同点とした。

だが阪神の反撃もここまで。このあと広島は、6回表に阪神・2番手川尻から4番金本の適時打と5番新井の満塁ホームランで一挙5点。さらに8回表には3番手・伊達から連打で6点を奪い、完全なワンサイドゲームとなった。そして13−2で16時17分試合終了。筆者は最後の打者・坪井がアウトになるのを見届けたところで駅へ走る。この日はこのあと普通列車を乗り継いで高松まで行く予定なので、16時22分の列車に乗っておきたかったのである。

無事に16時22分の松山行臨時列車に乗車。松山ではわずか1分の接続時間で伊予西条行に乗り換える。伊予西条では19分の接続時間があったので、ここで売店でビールとつまみを買い観音寺行に乗り込む。さらにもう1回乗り換えて、21時35分高松に到着した。駅構内の「BIG KIOSK」で酒とつまみを補充してから、瓦町のカプセルホテルに23時前にようやく落ち着く。野球を観る以外はほとんど移動に終始した2日間であった。


松山行の臨時列車

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